アンコウ
ミニさん、
日本はやせ我慢してでも9条を手放すべきではないと思います。これを手放せば、人類の歴史は100年近く後退してしまう。
しかし、ゆとり教育開始の時に三浦朱門は「できる奴だけやればいい、できない奴はやらんでいい、その代わり国家に逆らったりしないような従順な精神を身につけてくれればいい」と言って、一部から非難されていたけど、まんまとそれがハマったようです。
裁判員制度が始まった時も、国民を裁く側に取り込んでいくシステムだと言われたけど、ある意味でそれは当たっていたんでしょう。そう考えると20世紀末の国歌国旗法あたりから、いろんな布石が置かれてきたわけで、これを元に戻して若い人たちの人権意識や寛容な精神を取り戻させるのは一朝一夕ではいかないんでしょう。積極的に人権意識などいらない、不寛容な社会でいい、と主張する人たちは論外ですが、人権意識なんかに無関心な若い人たちが増えているわけで、これは政治に嫌気がさしているからでしょう。つまり、現権力者たちはひどい政治をやればやるほど自分たちの権力は安泰という流れになっている。
僕は日本も世界も、今よりももっともっとひどいことになっていくのではないか、という不安を拭えずにいます。日本が巻き込まれるような戦争が起こるとは、あまり思わないけど、今よりもずっと殺伐とした風景。それはネトウヨ連中だけではなく、リベラルな陣営にも言えるのではないか。みんながみんな劣化していくんじゃないか。内向きになって、自分たち(その範囲は文字通り家族や友人という狭いものから日本という国に至るまで)だけよければいいという風景。10年後、日本の社会はどんな風景になっているんだろう、と思うと、ミニさん同様、暗くなります。