今回の安倍夫人が名誉校長だったり、安倍自身も褒めていた幼稚園。あまりにグロテスクなので触れたくもないのだが、その教育方針以上に驚くのは父母に対する居丈高な言い方だ。
犬臭いと言って自宅で飼っている犬の処分を求めたり、保護者を「気が利かない」とか「電話しても出ない」などと非難した挙句、「名前は伏せるが結局誰か分かる。お母さん”頭隠して尻隠さず”そういう根性は子供にそっくりDNAに移されます」という文書(この文書もまともな日本語ではない!)を配布したり、幼稚園児だから粗相して当たり前なのに、その汚れた下着をそのままカバンに入れたり(こんなの僕としてはありえないだろ!と言いたい)、挙句の無数のヘイト発言。
この居丈高な態度は今時珍しいし、こんなことをしたら普通の私立幼稚園は潰れる。だけど、それができたのは、単純に安倍の後ろ盾があると思い込んだからだろう。名誉園長にファーストレディーだからね。文句ある奴はかかってこい!だよね。ここまで大事にならなければ、実際、このまま日本語として破綻している文章で気に入らない父母を罵倒し、ヘイト発言を続けたことだろう。
前の相模原の障害者大量虐殺事件の犯人も、安倍に自分のやろうとしていることを伝えてくれと言っていた。彼もまた安倍の後ろ盾があると信じたのだ。こちらはある意味妄想だ。
そうやって考えてくると、安倍を積極的に支持する連中は、みんな強大な権力を後ろ盾にしているという驕りがあるのではないか。それは国会の高圧的な強引な進め方から、僕のブログに落書きしていったネトウヨまで、みんな同じ心情なのではないか(これまでも何度も書いたことを繰り返すけど、安倍はあくまでも象徴に過ぎない)。
権力者でもないものがなぜ愛国なんていう言葉を軽々しく称揚するのか、現代の日本を悪く言うと非国民と言ってくるのか、どうも腑に落ちなかったんだけど、この「後ろ盾意識」というのを考えてみれば、わかりやすくなってくる。
偉そうに威張っている奴の後ろ盾で凄みたい、っていう心情なんだろう。小津映画が言うところのバカが威張る社会だ。
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