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再び、愛国心とは何?

2017.02.26.21:46

とんでもない映像を見た。安倍を積極的に支持する人達はこういう幼稚園へ自分の子供を入れたいのだろうか? 正直なところ、こんな画像を自分のブログに貼りたくはないのだけど。。。



僕は前に相模原事件の土台にあるのは安倍的社会だと思うと書いたことがある。つまり容疑者が自分の障害者抹殺計画を是非安倍首相に伝えてくれ、という文を書いていたことに、そう考えたのだ。確かに、安倍がそれに納得してGOサインを出すはずはないと思うが(思いたいが)、しかし、容疑者は少なくとも安倍的なものを慮(おもんばか)ったのは間違いない。今回のこの映像でも、安倍は俺は知らん、やめろと言った、と言うかもしれない(実際それに近いことを言っているようだ)が、安倍的なものを一生懸命応援していこうというのは間違いない。そしてそうした連中が作った幼稚園では、どうやらかなり凄まじいことが行われてきたらしい。犬の匂いがするからと言って辞めさせたとか、外国に対する露骨なヘイト的文章を親に配ったり、虐待まがいのこともあったという噂だ。あくまでも噂だから、本当のところは知らない。しかし、こういう幼稚園が現れるというところに、安倍的社会の蔓延を感じざるをえない。

こういう幼稚園に安倍の夫人が名誉園長になっていた(今はやめたらしい)というのから見ても、安倍的社会の行き着く先はこういう北朝鮮みたいなカルト国家なんだろうと思わざるをえない(これも拙ブログでは最初から言っていたことだ)。愛国心を押し付けるというのはこういうことなのである。

コメントをくれた方が書いてくれたことだが、昭和30年代まで、祝祭日にはごく普通の家で日の丸を掲げていた。確かにそうだった。うちにも国旗があったようなおぼろげな記憶がある。そこにあったのはごく普通の愛国心、戦争に負けてボロボロになりながら、戦後なんとか普通の生活が送れるようになった時代の、ああ、この国に生まれてよかったという安心感のような、家族愛とか郷土愛とかそんなものの延長としての自然な愛国心だったんだと思う。

しかし、その後愛国心が政治的に利用されるようになった。一部の右翼団体などが日の丸を掲げて街宣車で走り回ったりし始めた。昭和40年ごろになり、一般家庭で祝祭日に日の丸を上げる家はほとんどなくなった。つまり、人々は日の丸の持つ政治性を感じざるをえなくなったのであろう。それに賛成とか反対とかいう以前に、普通の人は政治的なことに巻き込まれるのはまっぴらだから、祝祭日の日の丸はまず見ることがなくなったんだと思う(現在、ネトウヨ諸君だって日の丸を祝祭日にあげていないだろう)。

これが保育園や幼稚園でも強制するという噂もある。それが実行された後は、一般家庭に強制してくるかもしれない。しかし強制するというのはこういうことなのだ。必ず暴走する奴が現れる。まさにロクでもない奴が威張り散らすようになる。

しかし、権力者が愛国心を強制したいのはなぜか? これはちょっと考えれば分かることだろう。身も蓋もないことだが、自分たちの権力(利権)を守りたいからである。もし万が一戦争にでもなれば、一般国民が命を差し出して、自分たちの権力(利権)を守ってくれなくては困るからである。こういうことをいうと、必ず僕を共産主義者扱いする人がいるが、では、愛国心を権力者が強制したがるのは何故なんだろう? 是非納得いくように教えて欲しい。

僕は国とは人々が助け合うためにできたと思いたい。であればこそ、拙ブログのエピグラムとしてあげている八尋光秀さんの言葉をもう一度見てもらいたいと思う。

「社会は強い者がより強くなるように、富める者がより富むように、力をかざす者がより強い力をかざすことができるように、そのようなことのためにあるのではありません。弱い人間のためにこそ社会はあります。私たちは、そうでないときにはそうであるように社会を変えてゆかなければなりません。」

ところが、今の社会はまさにこの言葉の真逆をいっていないか? 1%の超金持ちがますます金持ちになり、貧しいものはどんどん増えていく。力をかざす者がやりたい放題である。逆ギレして嘘八百を胸を張って並べ立てればスルーできる。こんな社会でいいのか? こんな社会をみんな望んでいるのだろうか?


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comment

アンコウ
ミニさん、

すいません、変な映像を貼り付けて 笑)

そうですね、ミニさんがおっしゃるように、「異質」は間違い無いと思います。何しろ、答弁の席であれほど逆ギレする総理大臣っていたのかなぁ。確かに吉田茂のバカヤロー解散とかあったらしいけど、あれほど見苦しい逆ギレは見た記憶があまり無い。それに、あれだけ話のつじつまが合わなくても胸を張ってられる神経も理解できません。

昔ブログにも書いたのですが、ナゴルスキーという人の「ヒトラーランド」という本の中で「ヒトラーは、自己矛盾を起こしているときでさえ、本人はいたって誠実なつもりでいた」という文章があって、安倍を見ていると、その言葉を思い出します。

それから、まともに答える必要は無いと思っているようなのは、小泉がちょっと近かったような気がします。マスコミがそれを面白おかしく記事にしてたのには呆れましたが、安倍の方は記事にもしない。多くの日本人は安倍が逆ギレする姿を見て、あれだけ一生懸命なんだからいじめちゃかわいそうじゃない、って思ってるんでしょう。

今回の事件が安倍の退陣につながるといいんですけど。
2017.03.03 22:04
ミニ
国会などでの答弁や発言を少し見る限りでは、安倍首相(もちろん第二次の方)は今までの日本の歴代首相と異質なように感じる。

議会制民主主義では、国会議員は与党であれ野党であれ、主権者(国の主人)たる国民に直接選ばれたその代表で、だからこそ「選良」とも言われて尊重される。が、その国会の多数派により指名された自分こそが、あたかも国の最高権力者で、絶対的な元首で、国会議員を含め国家公務員はすべて配下ででもあるかのような、非常に居丈高で、不遜な姿勢・言動が間々見られる。まともに質問に答えない態度もその一つで、国民に答える必要などさらさらないと考えているのだろう。
憲法解釈のメチャクチャさや従来の内閣の決定事項の無視などを見ると、民主主義も議院内閣制もおおもとのところで否定しているようだ。国民を衆愚と見て、マスコミを利用しながらそれを上から下へ善導していく、道を踏み外さぬよう厳しく規制もしていく、そんな無謬で画期的な指導者として歴史に名を残したいみたいだ。
独裁志向の政治姿勢の点で、ヒトラーとの類似性が強いし、トランプとも近似している。まったく平気で政治的なウソをつける点で、われわれ凡人とは異質である。

がしかし、確かにウソの自覚がない可能性もある。ものごとの認識がわれわれとはまったく違うのかもしれない。一部のネトヨの世界認識が想像を絶するように。白が黒に見え、黒が白に見えているのかもしれない。

今回の森友学園の件は、そういう安倍的アジア的政治が背後に持つ、表向き「愛国心」などときれいごとを並べながら、教育や子供たちも食い物にしていく、うす汚れた政治の闇の部分を、少し明かしたものと思う。
もちろん氷山の一角に過ぎず、また闇に葬られていくのだろうね。
教育界にもぐりこんだ極右と、自民党と維新の会と国の役人たちとの癒着による国有財産の簒奪、いやなものを見てしまった。
2017.03.03 21:16
アンコウ
CYPRESSさん、

こんにちは。「愛国心」は僕の感覚では最初から最後まで大コメですね 笑)

愛国心は悪党の最後の逃げ場、とかなんとかいう文句もありました。ただ、簡単には消し去れないようですよね、この愛国心というやつ。前にもここで書いたことがあるけど、ソ連時代アメリカへ亡命した科学者が、KGB(ソ連の保安局)の方がCIAなんかよりもずっとレベルが高いと胸を張って主張したそうですから。
2017.03.02 10:41
アンコウ
ミニさん、

こんにちは、

現代日本のナチ化は拙ブログのテーマの一つでもあります。無論安倍がヒトラーと同じだとは思いませんが。

ところで、先ほど、共産党の小池氏とのやり取りを見ていたのですが、本当に呆れました。質問に対してまるでまともに答えない。あれは頭が悪いふりをしているのでしょうか、それとも本当に頭が悪いのでしょうか? 質問を理解していないふりなのか、本当に理解できないのか。。。今回の件を調べるのが自民党のトップとして当然ではないのか?と聞かれているのに、私は前から申し上げているように潔白であります、ってそんな質問まるでしてない、あんたのことじゃない。なんだろう、これって。最後は小池氏も苦笑してましたが、ご本人はまるで悪びれた様子もない。

ここまでひどい首相は過去に存在しなかったと思いますね。小泉もはぐらかすのが得意だったけど、あれは意図的にやっていた。それを面白がったマスコミもどうかと思うけど。安倍場合はどうも、これは意図的ではないんじゃないか、本当に理解できないんじゃないか、と言う不安を感じました。
2017.03.02 10:33
CYPRESS
太宰治の『人間失格』の冒頭、悲劇名詞と喜劇名詞で遊ぶ描写があったけど、
「愛国心」は悲劇名詞となったか?
少なくとも可哀想な名詞、哀れな名詞になっちまったゼ(溜息)。
2017.03.02 01:06
ミニ
中高生のころ、中教審が「期待される人間像」という答申を出して、愛国心教育と画一化教育がさかんになったが、まだ戦後の民主教育は生きていたし、日教組や高教組も少数ながら生きていたので、子供たちの個性尊重と平和教育の伝統は少しは残っていた。
進学校の漢文の先生の配布プリントの裏に、ひっそりと峠三吉の「仮繃帯所にて」が刷られていたりしたのを覚えている。思想は、決して声高には話されなかったし、生徒の側も何も言わなかったが、密かな気持ちの通じ合いはあったように思う。普段の真摯な授業の仕方と生徒への誠実な接し方で、本当の教師か、小手先の受験技術屋かどうかはわかった。

可愛らしい幼稚園児に、汚らしい言葉を覚えさせて皆の前で言わせる。

ここまでこの国は堕ちたかと衝撃的で、気持ちが真っ暗になる映像だったが、彼ら彼女らの志向する国というのがどんなものなのかはよくわかった。

ふと、アラン・レネの「夜と霧」を初めて見た時の絶望的な気分を思い出してしまった。日本もナチの時代のように、人間を人間として見ずに、また人間として扱いもしない時代になっていくのだろうか。戦前のような、良心ある者にとって暗い時代にもどるのだろうか。





2017.03.01 21:34
アンコウ
あるふぁさん、

いやあ、あまりに当たり前のことを書いてしまって、ちょっとお恥ずかしいです。

いずれにしても、力あるものが国を愛せ!っていうことの胡散臭さ!!
2017.02.27 18:58
あるふぁ
国はなんの為にあるかって事ですね
国民の為にあるものです
その根本が
何処に行ってしまったんでしょうね
それはそれとして
ゴミの上のグランドで自分の子供は遊ばせたくないですね
2017.02.27 12:12

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アンコウ

アンコウ
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あんけ・たつや。欧州ロードレースに興味を持ってすでに30年以上。主にドイツ人選手を応援。特に青田刈りにいそしむ。歳にも関わらず、あらゆる点ですごいミーハー。そのほか好きなものは、読書、音楽はバッハと友川カズキ、北方ルネサンス絵画、映画、阪神タイガース(村山、江夏以来ですが、強すぎないこと希望、弱すぎはもっと困るが)。北欧の社会民主主義に対する憧れ強し。家族構成は連れ合いと娘三人。

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