というわけで、rsn の総括シリーズ。マルティンを見てみましょう。
今シーズン前半はなかなか勝てませんでした。ドイツ選手権を除けば9月初めまで勝利なし。特にTTで勝てませんでしたね。それがツアー・オブ・ブリテンのTTでやっと勝てて、その後の世界選でチームと個人の二つのタイトルを獲得することになりました。特に個人TT4勝目はカンチェラーラに並びましたからね。
だけどそれまではツールでもオリンピックでも全然ダメ。それより前のアルガルベ一周やデ・パンヌの3日間、ベルギー一周やティレノ〜アドリアティコのTTでも2位や3位ばかり。最後になってやっと調子が戻った理由は、昔のポジションに戻したからだということです。
「なかなか勝てないことで、ちょっと悩んだりもした。でもそれは当然のことだろう。だけど世界選手権で二つの金メダルを取ったのは、チームを離れることもあるから、今シーズンの締めくくりとして素晴らしいことだった。まだ十分戦えることがわかったのだから、来シーズンに向けてもモチベーションが上がるものだ。
ポジションを戻したのは、去年のツールから世界選までのパフォーマンスデータのワット値計測が間違っていたからだ。あのデータに基づいてポジションをずらし、トレーニングも間違った方向へ向かって行ってしまったのだ。」
ただ、本人はTTに特化した選手であることを望んでいるわけではないので、特に春先のクラシックは楽しみにしているようです。だけど、一方で、去年春のクラシックを走ったために、そのための準備に時間を取られて、TTの準備がおろそかになったのが、前半のTTで勝てなかった原因の一つかもしれません。
「私は新しいことをいろいろやってみた。そのうちの幾つかは失敗だったけど、他のものは将来のための投資になったと思っている。特にクラシックでの経験は今後にとって重要だと思う。今年の経験で、クラシックは私にとって、春の中心的なレースになることがわかった。クラシックに対してモチベーションは高まっている。」
今シーズンはチームが変わって機材もスペシャライズドからドイツのメーカーキャニオンに変わるけど、これについてもあまり問題視していないようです。
「まだキャニオンのTTバイクにはあまり乗ってないが、昔のポジションで行くことにしてあるし、メーカーは信用できるのだから、あとは慣れるのは比較的簡単だと思う。」
というわけで、来年はクラシックとTTで頑張り、夏の地元ドイツ出発のツールで、初日にマイヨ・ジョーヌを奪いたいところでしょう。

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