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http://www.cyclingmagazine.de/2016/12/15/interview-fabian-wegmann-ueber-siege-traenen-kollegen-und-veraenderungen-im-radsport/Cyclingmagazine.de に載っていたインタビューですが、何しろ長いので、何回かに分けます。
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プロ生活16年を過ごして引退する今の気持ちは?
ヴェークマン: 最後のレースが地元のミュンスターラント・ジロだった。そして決断してからもう数日たった。まだ少し走りたいっていう気持ちはあるけど、今は決断を下したんだ。家族との時間が増えることを楽しみに感じている。
なくなって寂しいことと、逆に嬉しいことは?
ヴェ: なくなって嬉しいことは毎日ADAMS(アンチドーピング通知システム)に届け出しないで済むようになったことだね(笑)。もちろんこの通知システムに反対ではないよ。大切だし正しいことだと思っているけど、今はもうそのことをいつも考える必要がなくなって、快適だよ。行ってみたいホテルもいくつかあるしね【レースで訪れたホテルにまた行きたいという意味でしょうか?】
僕は自転車競技と完全に切れるつもりはないんだ。でも仲間たちと一緒にあちこち旅してレースを走ってきたんだ。大きな家族みたいなもので、それがなくなるのが寂しいだろうね。
何年も経ってから、お孫さんたちと一緒にソファに腰掛けたら、あなたはどのレースについて話して聞かせるでしょう?
ヴェ: ジロ・ディ・イタリアだ。このレースで得た山岳賞が僕の最大の成功だし、一方で最悪の事故にもあった【2014年の落車で股裂きにあっちゃった奴ですね】。このレースは嬉しさと悲しさの両方で思い出す。でももちろん孫たちにはいくつかのクラシックレースについても話すだろうね。もう少しで勝てたんだよ、って(笑)。
16年でいろいろ勝ったけど、かなえられなかった夢は?
ヴェ: 世界選とアムステル・ゴールドで表彰台に乗りたかったね。ロンバルディでは、モニュメントで表彰台に上るという夢を実現できた【2006年に3位。なお、ドイツ人でこのレースに3位以内に入ったのはヴェークマンだけです】。確かに優勝じゃなかったけど、素晴らしい瞬間だった。いつでも思い出すと誇らしい思いになる。だけど、アムステルで表彰台に立ちたかった。他のレースでの勝利と取り替えっこしたいぐらいだよ。
そのためには何が足りなかったんでしょう?
ヴェ: 全てがドンピシャに噛み合う運が足りなかったんだよ。それがなくちゃダメだったね。だって僕はいつだって、優勝候補だったわけじゃないからね。あそこで勝つためには100%全てがかみ合って、さらに運がなくちゃ。でも何回かは僕のチームから優勝者が出た。レースではチーム戦術も影響するんだ。
でも他のレースではうまくいったものもありました。もっとも素晴らしい勝利は何でしょう?
ヴェ: うーん、よく聞かれるんだけど、まず挙げるのはジロの山岳賞だ。ミラノで表彰台に立ったのは素晴らしい気持ちだった。友人たちと大パーティーを開いたよ。最初のドイツチャンピオンもすごく感動した。でもプロ入り最初の勝利【2003年のGPツィッタ・ディ・リオ・サンリチェト・エ・コッレッジョ】はよく覚えてる。
長年にわたってたくさんの仲間と一緒に走ってきたけど、誰が一番のチームメイトでしたか?
ヴェ: 困った質問だね(笑)。親友はたくさんいるから、一人だけあげるのは難しいよ。一人に決めなくちゃならないのかい?
質問を変えて、最もいびきの音が気にならなかった人は?
ヴェ: ハハ、ルームメイトとして一番好ましいのは、いるのが気にならない奴だよ(笑)。これまでにも言ったかもしれないけど、ヨハネス・フレーリンガーとはとてもいい関係だね。僕らはプライベートで一緒に休暇を過ごしてきたし、いつでもとても、とても、楽しい思いをしてきた。
それは主に人間的な面で気があうということだと思うけど、選手として最も強い印象を受けた人は誰ですか? 例えばアムステルを熟知していたとか、あなたのやる気を起こさせたとか、手本になるような。
ヴェ: 僕が知っている限りでは、手本に出来るような誰かの名前を挙げるのは難しいな。でも、ダヴィド・レベリンみたいな生活をしている人とは今後ももう知り合いになることはないだろうね。彼は本当に時計に従って生活しているんだ。本当に印象的だったよ。8時に食事に行き、8時半にはベッドに入るんだ。毎日そうやってて、きっと今日もそうしているはずだよ。レースでもものすごくクレバーに走るんだ。本当に印象的だったね。
続く
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