昨日の第4回をリアルタイムで観られず、ビデオに撮っておいたので、今見終わりました。
うーん。よくできたドラマだし、面白かったんですが、在日ドイツ人のピアニストや竹山道雄はどういう意味合いを持っていたのかなぁ。。。オランダ人判事が主役の扱いで、彼と接触があった人たちだから出てきたのかなぁ。こんなところではなく他の、検察と弁護側、さらには被告人たちの弁論や発言をもっと詳しく扱って欲しかったな、という気持ちは強いですね。いや、ドラマとしてすごく面白かったのは認めるのですけど。
しかし、いみじくも劇内で誰かが言っていたように、天皇(皇族)を訴追しないで、その下っ端だけを死刑にするなんておかしいっていうのはその通りだと思います。さらに言えば、もっと下っ端のBC級戦犯が1000前後死刑になっているのを思い出せば、「悪い奴ほど良く眠る」という現代社会(だけではないかもしれませんが)につながってくると思います。
そして先日書いたけど、ドイツ映画の「顔のないヒトラー」のことと思い比べると、いろんな事情があったにしても、やっぱり日本人が自分たちで、当時の責任者たちの戦争責任を問わなかったというのが決定的なんだろうと思います。結局、この東京裁判で全て片が付いたことになってしまったわけで、ドラマの中でも予言されていましたが、安倍の爺さんのA級戦犯被疑者岸信介なんかが、あっさり首相になってしまったわけで、万が一あの裁判でパル判事が主張したように全員無罪にしていたら、東条英機が再び首相になっていたかもしれません。ところで、パル判事を顕彰する碑が靖国神社にはあるそうですが、彼が主張したのは被告たちは当時の国際法では罪は問えないというだけで、もし仮に彼が今も生きていて靖国神社に自分の碑があるなんて知ったら、絶対喜ばないでしょう。

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