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ネルツの記事(南ドイツ新聞)続き

2016.11.08.23:31

BMC2014_Dominik_Nerz.jpg

ページが違うので別記事かと思っていたんですが、読んでみたら前の記事の続きでした。

……
現在では、彼はちょっと動いただけで肉体的な限界に達してしまう。彼は、運動をするときには穏やかにしなければならないと医者からアドバイスされている。彼は色々と新しいことに挑戦しているが、「目下のところはちょっと散歩したぐらいでもう息が切れてしまう」。 では自転車は? 彼はロードレーサーにはもう全く乗らない。何より調子が悪い日には自転車のことなど考えもしない。ちょっと体調がいい時にはマウンテンバイクに乗ることはある。「僕の体は動きたいって叫んでるからね」。でも自転車に乗れるようになったばかりのような走り方だ。全くゆっくりと走っている。

以前の日々のトレーニングはもう全く無関係だ。彼は一番いい時には週に30時間、距離にして600キロ走っていた。ネルツは一般のドイツ人にはほとんど知られていなかったが、国際的なレースシーンではそうではなかった。彼はドイツ最高のオールラウンダーとみなされていたのである。いつの日かツールで頭角をあらわすとしたら、ドイツには彼しかいなかった。まず彼はイタリアのリクイガスで、のちにツールに勝つことになるヴィンチェンツォ・ニバリのアシストだった。しかし彼はアシストで満足するつもりはなく、もっと高いものを目指し、アメリカのBMCチームに移籍し、2013年にはキャプテンとしてブエルタで総合14位になった。

2015年にはラルフ・デンクがドイツのチーム、ボーラにネルツを引き抜いた。「ドミニクは私の希望の星だった」とデンク監督は明言する、彼は頭が良く、とんでもない能力を持っていた、と。デンクは彼をキャプテンにして長いステージレースで活躍したいと思ったのだ。ドイツにはワンデーの優秀な選手はたくさんいる。例えば、スプリンターのマルセル・キッテルやアンドレ・グライペル、クラシックスペシャリストのジョン・デーゲンコルプやTTで4回も世界チャンピオンになっているトニー・マルティンだ。しかしトップクラスのステージレーサーが欠けている。これを補うのがドミニク・ネルツだったはずなのだ。

ネルツはボーデン湖畔、スイスのクロイツリンゲンに住んでいる。もちろん、新生活の中でかつての生活を思い出すことはしばしばある。しかし、彼は後ろを振り返ろうとは思わない。彼はしっかりとした声で、自分は行動力があるという。「僕はこの先が楽しみだよ。いろんなアイデアが頭にあるからね。」
……

うーん、体調が戻ったらカムバックっていうのは考えてないのでしょうかね? 



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アンコウ

アンコウ
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あんけ・たつや。欧州ロードレースに興味を持ってすでに30年以上。主にドイツ人選手を応援。特に青田刈りにいそしむ。歳にも関わらず、あらゆる点ですごいミーハー。そのほか好きなものは、読書、音楽はバッハと友川カズキ、北方ルネサンス絵画、映画、阪神タイガース(村山、江夏以来ですが、強すぎないこと希望、弱すぎはもっと困るが)。北欧の社会民主主義に対する憧れ強し。家族構成は連れ合いと娘三人。

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