キッテルのシャンゼリゼのトラブルはパンクじゃなくてペダルだったんですね。
……
俺は人生で、未だかつて一度も、ペダルをぶっ壊したことはなかった。昨日、よりにもよってシャンゼリゼで、できることなら遠慮したかった初体験をしちまった。こけなかったのがラッキーだったぜ。最初はチェーンがおかしいのかと思ったんだ。変速機のプーリーから外れたのかと思ったんだ。そういうことってのは通常起きねえ。ペダルがぶっ壊れたおかげで、右側へ倒れこみ、サドルで俺のケツに、馬にキスされたみたいな、綺麗な青あざができちまったぜ。それでやっとペダルがぶっ壊れたことがわかったぜ。代車をもらったら後輪がパンクしてやがった。全部いっぺんに起こったことだぜ。
集団への復帰にずいぶん力を使っちまったけど、無論スプリントで全力を出すつもりだったんだぜ。最後はかなり激しくて、俺はチームメイトをトンネルのところで見失っちまって、ずっと後ろに一人で取り残されちまった。正直に言えば、足がいっぱいになっちまったんだな。それでおしまい。集団に戻るので、思ったよりもずっと力を使っちまったわけだ。
総括すると、今回のツールはなんとも複雑な気分だぜ。もちろんステージ一勝は嬉しいぜ。ツールで勝つのはいつだってすげえ気分だ。でもスムーズさは足りず、常に俺たちはずいぶんハードな立場に置かれたぜ。もちろんいつだってハードに走り、全力を注がなくちゃならねえのは当たり前のことだ。でも、うまくいかず、自ずとなるべきことになっちまった。
チームとしては俺たちは満足出来るぜ。ダニエル・マーティンは9位、トップテン入りを果たした。たくさん表彰台に登れる順位になったし、逃げグループに入って存在感を示した。俺たちのスポンサーにもアピールできたぜ。
……
ペダルが壊れたって、すごいパワーというべきなのか。。。

にほんブログ村
- 関連記事
-
スポンサーサイト
trackbackURL:http://tatsuya1956.blog48.fc2.com/tb.php/2624-483e97de