アンコウ
有田さん、
あなたの主張はあまりに低レベルだと思うけど、やっぱりきちんと反論と質問をしておきます。ちょっと長くなりますよ。きちんと読んだ上で、私の質問に答えていただきたいところです。
(1)挑戦総連とズブズブでパチンコ経由の金の流れを見て見ぬふり。
これは何を根拠に言っているんでしょう? 朝鮮大学を認可したことからの類推でしょうか? 見て見ぬ振りをしたという根拠は何でしょう。
(2)必要な公共事業を妨害し、
必要な公共事業を妨害とは何のことでしょうか? 外環道でしょうか? いわゆる有名な「橋の論理」のことでしょうか? しかしこの記事で紹介した書物に、「橋の論理」についてはきちんと書かれていますよ(p.120以下)。
また、あなただって外環道の予定地近くに住んでいたら、当然反対したのではありませんか? 少数の反対者がいて、しかし多くの人にとっては便利になる時、それをどうするか、これはものすごく難しい問題で、一言で決めつけることなんかできない、いまだに世界中で議論されている問題です。だからこそ、美濃部は有権者との話し合いを重視したのです。
(3)公務員天国の世の中にさせ、
これは結果的にはある程度その通りでしょう。ただ、当時の考え方(というか、西欧の考え方と言ってもいいでしょうけど)には、「公務員の給与を基準に国民の給与体系や各種年金や保護費を決めるべき」という発想があったわけです。公務員の給与が一般企業の給与や社会保障の基準になるという考え方です。それはどうやらこの国では通用しなかったようですが、それは美濃部の責任ではなくその後の問題でしょう。
(4)病院を老人の憩いの場にしましたよね。
病院を老人の憩いの場にしたという表現も、老人の立場に立ったら、とても納得いかない表現でしょうね。あなたはご両親は健在でしょうか? 世の中には本当に老人医療費が無料になって生き延びられた人たちがたくさんいたことでしょう。
これは例の生活保護費不正受給の話と同じです。不正受給者がいるから給付額を下げろ、と言われましたね。しかし、不正受給率ってたった1%ですよ。99%が正当な使われ方をしている予算なんてあるんでしょうか? これについてもすでに書いたことですので興味があればこちらをどうぞ。http://tatsuya1956.blog48.fc2.com/?no=1210
(5)選挙権のあるものに対して徹底的に犬になった美濃部。
これは全く意味不明です。何を称してこのような表現ができるのか、ぜひとも教えていただきたいものです。
(6)子供の育成なんてそっちのけの政策は弱者の味方だなんてとんでもありません。
子供の育成なんてそっちのけの政策とは何のことでしょう? 無認可保育所への助成のことでしょうか? それがなぜ子供の育成なんてそっちのけの政策になるのでしょう? これも全く意味がわかりません。あなたはお子さんがおありでしょうか?
(7)おかげで財政破綻です。美濃部の責任です。
おかげで、と言いますが、任期中にオイルショックがあり、さらに高度経済成長が終わる都税収入が伸びなくなった時代背景を考えなければいけませんね。財政破綻というなら、美濃部の前の東龍太郎の都知事時代にすでに赤字が続いていたのですよ。さらに、美濃部の時代の都債残高が1兆円強、その後鈴木青島時代に7兆5千億強、石原になったら15兆円強というのは、どう説明するんでしょう?
(8)少子化も美濃部の責任です。
こうなってくると、もう答えようがない。論拠も何もないでしょう? そもそも少子化の原因が何なのかなんて、まだ何の結論も出てませんよ。先進国はほとんどどこも少子化に悩んでいるけど、それもすべて美濃部が悪いんですか?そもそも美濃部の政策の何が少子化の原因なんですか?
要するに、社会民主主義的な政策を否定したい新自由主義者たちが美濃部を否定したいがゆえに、福祉と財政赤字云々を結び付けたいのでしょうけど、この記事の本や、その他、冷静に数字を見たりしていけば、かなり無理な論理だということがわかります。ちなみに、きっとあなたはこの本「革新自治体」も左翼の本だとでも思うのでしょうけど、著者の父上は機動隊員で、極左過激派の襲撃により殉職しているそうです。だからなんだと言われれば、それまでですが。
以上、あなたのご高説に対して、きちんと番号を打って反論したつもりです。番号ごとの分かりやすい、真摯にして誠実な再反論をお待ちします。