ドイツの公共放送ARDのHPでオラフ・ヤンゼンという人が書いている記事です。途中かなり冗長なので、適当にはしょってご紹介。
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スプリンター、TTスペシャリスト、クラシックハンター。。。ドイツの自転車競技界では何人かの優れたタレントが生まれている。しかし、無論ステージレースの総合狙いの選手が欠けている。
ボーラ・アルゴン18がツールのメンバーを発表した時、ドミニク・ネルツの不在はまあ仕方がないかと思われた。現時点でのドイツでもっとも才能あるステージレーサーは今回チームから重視されなかったのである。かつてドイツでもっとも大きな期待を担っていた26歳のステージレーサーにとっては大きなショックであろう。
2015年にはボーラのネルツは総合順位で上位を狙って走った。しかし結局悲劇によって中断した。つまり彼は胃のトラブルで11ステージでリタイアしたのである。山岳ステージで特別な才能を持つオールラウンダーだった彼は、今年のドゥフィネでも途中リタイアせざるをえなかった。これはすでに彼はツールには選ばれないだろうということを予感させるものだった。
こうなってみると、2016年のツールで、ドイツの自転車ファンは、すでにして総合という面では自国の選手に期待することはほとんどできなくなった。確かに世界クラスのスプリンター、マルセル・キッテルやアンドレ・グライペル、クラシックハンターのジョン・デーゲンコルプやジーモン・ゲシュケ、あるいはクライマーのエマヌエル・ブフマンにステージ勝利の夢を託すことはできる。
ドイツの自転車競技界を眺めると、こうした傾向は来年以降も続くものだと思われる。スプリンターのドイツ人は今後も多数出てくると思われる。22歳のヴィリ・ヴィルヴォール、今年のU23のドイツチャンピオンのパスカル・アッカーマン、グライペルのトレーニング仲間で去年のU23ドイツチャッピオンのニールス・ポリット、春先にデーゲンコルプと一緒に大怪我を負った2014年のU23ドイツチャピオンのマックス・ヴァルシャイト、すでに幾つかの実績を残しているリック・ツァーベル。しかし、彼らはステージレーサーではない。
一方で全く違うタイプの選手としてエマヌエル・ブフマンに山岳での期待が集まる。ただ、彼もステージレーサーとして大成するかというのは、まだ現時点では疑問がある。むしろレンナルト・ケムナの方が期待は大きいかもしれない。19歳でU23世界戦のTTで3位になった資質は高い。またジルヴィオ・ヘアクロッツも将来性は高い。ひょっとしたら、彼は今年のブエルタに、ツールの痛手を克服しようとするドミニク・ネルツと一緒に出場するかもしれない。ネルツはブエルタでは過去総合14位と18位になっていて、相性はいいので楽しみではある。
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と、まあ、拙ブログでは何度か名前を出したポリットやケムナやヘアクロッツの名前が出ています。ただ、ステージレーサーとしては、まだネルツがドイツで一番期待できる選手だということなんでしょうね。ケムナとヘアクロッツがこの後、どのぐらい伸びるか。。。

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