ツール・ダウン・アンダー、すでに第三ステージが終わったんですね。サイモン・ジェランスがステージ優勝と共に総合でもトップですが、この先どうなるか。この第三ステージで後ろから三番目にゴールしたタイラー・ファラー、ゴール前20キロで落車してリアメカが壊れたまま走り出し、登りで壊れていることに気付き、サポートカーもいなくて困っていたら観客が自転車を貸してくれたそうです。
「沿道の二人のファンが僕の救世主だったよ。彼らは僕の身長を尋ねてきて、自分たちの自転車のうちの一台を提供してくれたんだ。ペダルがぼくのと違っていたんだけど、そのファンが靴まで差し出してくれた。運が良いことに靴のサイズも同じだった。14年もプロ生活を送ってるけど、こんなの初めての経験だったよ。」
これって規則上は許可されていない援助という奴で失格みたいですが、審判は目をつぶったようです。通常なら失格だけど、「スポーツの精神に対する敬意」と「通常ならざる状況をかんがみて」例外措置としたと公式発表にはあるそうです。
こういうのって、昔のレースの記録を見ると結構あるんですよね。戦前にはツールに2回総合優勝しているルクセンブルクのニコラス・フランツなんかも観客の女性の自転車を借りてゴールまで走ったことがあるそうです。今は禁止なんですかね。レギュレーションがしょっちゅう変わるから、なんだかよく分からないんだけど、最近までは沿道でファンがホイールを持ってるなんていう写真が結構あったし、昔はパンクした選手の修理を手伝ったりしてるのもありますがね。
ところで、この自転車を貸したファンはその後どうしたんでしょうね? 貸したんだろうから、丁重に整備の上、サインも付けて返却したのかな?

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