先日紹介した友川カズキがちあきなおみのために作ったこの曲、YouTubeには一青窈も含めて3人のがありますが、どれも凄いですねぇ。お暇でしたら全部見てみてください。見てといいましたが、どれも歌だけじゃなく、視覚的にも感動的です。
ちあきなおみのはかなり古いので、伴奏も含め昭和歌謡の雰囲気がたっぷり感じられますが、このど迫力とドスの利いた低音と、歌い出し直前のマイクの扱いや最後のキメ方の格好良いこと。
途中「あたしの心の深い闇の中から~」で、からだを折り曲げて歌う所なんか、とても劇的でギリシャ悲劇の王女メディアとかマクベス夫人とか、なんかそういうこわ〜い女性を思い浮かべました。しかし、ちあきなおみは僕の時代なんですけど、正直に言うと、メイクの怖いおばさんという印象でした。歌謡曲の歌番組はほとんど見なかったんだけど、たまたま見たとき「喝采」を泣きながら歌っていました。しかしこんな歌手だとは知らなんだ。「おいでおいで」のところは凄いですね。連れ合いは怖くて眠れないと申しておりました。
一青窈はちあきなおみのを見ちゃうと、かわいい(チャーミング)です。
個人的には途中、ときどき口の左端を歪めるようにして歌うところがとても魅力的です。二番では装飾音符を変えて、音程がキチンとして声がしっかり最後まで出ていて、一番上手です。迫力不足と言う人もいるかもしれないけど、ちあきなおみの「おいでおいで」を見ちゃったら、あのやり方はもう出来ないでしょうね。
友川カズキはもうこれは論評なんてできまへん。
血を吐きながらも歌わざるをえないホトトギスという印象。でもホトトギスって「てっぺんかけたか」って啼くんですよね 笑)
どれが一番とかいうのは野暮というもの。どれも凄いよ。どれを聞いても涙がでる。お暇でしたら是非どうぞ。

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