安倍を応援している人には勧めない。しかしどこかヘンだと思うなら、この本を読むことをお勧めする。わずか85ページのブックレット。値段も620円だ。森の本を読んだことのある人なら、読まなくても良いかもしれない。でも、森の言ってきたことを確認するためには、とてもうまくまとまっていると思うので、そういう人にも是非もう一度読み直してもらいたい。
オウムのドキュメンタリーで注目されることになった森の真骨頂である。憲法違反だと多くの人が言ったにもかかわらず強引に国の形を変えてしまった安倍政権にいたるまでの日本の社会の変質はオウムから始まったという説明はとても納得できる。むしろあまりに穿ちすぎていると思う人もいるかもしれない。それぐらいすばらしい歴史解釈だと思う。ひとつだけあえて言うなら、こんな流れの中で2009年に、一瞬とはいえ鳩山内閣が誕生できたのはなぜだったのだろう? 「コンクリートから人へ」というスローガンは、それまでの、そしてその後の日本の社会の流れとは逆向きのものだったと思うのだが。 そこに今の流れを断ち切るヒントはないのだろうか?
いずれにしても、
僕がこれまで紹介してきた本は読まなくても
良いから、このブックレットを読んでほしい。
本当に強くそう思う。

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