笠智衆「●子さん、あんたいったいいくつになった〜」
原節子「いやですわ、お義父(とお)さん、うふふ、28ですわ」
いや、台詞はまったく正確ではありません。ただ、なんとなくこういう台詞が小津安二郎の映画には毎回あったような気がしてなりません。むろんそんなわけないんですが。そしてここで「うふふ」と書いたところで見せる笑い顔が、ぼくにとっては「原節子」です。
でももう一方で、亡くなったというニュースを聞いたときに思い浮かんだもう一つの原節子は黒澤明の「白痴」のナスターシャ・フィリッポブナならぬ那須妙子の高慢ちきで傲岸な女の顔。特に清純な久我美子をいじめるときの悪魔的な雰囲気でした。
でも、やっぱり原節子は「いやですわ、うふふ」ですね。
合掌
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