パリの同時テロのあとのツィートです。
「今回のことで、難民がなぜ中東からヨーロッパへ押し寄せているのかをみんなが理解してくれると良いが。誰だって恐怖の世界に住みたくはない。」
キッテルが言おうとしたことは、中東の人々の気持ちに思いを馳せよう、ということでしょう。パリでのテロがあって、みんながなかなか冷静でいられない状況で、このような視点から発言することに敬服しています。
少し前からドイツでは難民受け入れに反対する人たちの運動が激しくなっています。日本でもニュースになっていますが、ペギーダと言ってドイツ東部(キッテルもドイツ東部の出身だ)の町ドレスデンを発祥の地として、ドイツのイスラム化に反対すると称してデモを繰り返しています。
しかし、ドレスデンはドイツでもイスラム教徒が非常に少ない地域です。これはとても暗示的ですね。
結局差別というのは相手のことを知らない人たちが一番大きな声を上げるものなのでしょう。日本でも、あるいはその他の国でも、結局ヘイトに走る連中はほとんどが、差別している相手を知らないのでしょう。
キッテルはプロ自転車選手として各国の人々と出会い、くだらぬ差別感情などと無縁でいられるのかもしれません。むろん彼の元々の人間性も気持ちの良い奴なのでしょうけど。

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