刑事フォイルは戦争が終わっても凄い! 現在第7シリーズが放映されたところだけど、第2話は人種差別にからめた話だった。
以前紹介したナゴルスキーの「ヒトラーランド」でも出てきたけど、ベルリンオリンピックで人気者になった黒人選手たちは、アメリカでの差別と比べるとドイツは楽園のようだったと感じたそうである。ヒトラーのナチスが滅んだ後も、アメリカでは公然と黒人差別が行われていたわけ。戦後英国に駐留していたアメリカ軍は、白人と黒人のいざこざを避けるために、英国の警察も含めて酒場などの分離による管理体制を提案する。それに反対してフォイルの言う台詞が、英国では人種差別はしない。
また伏線の一つとして良心的兵役拒否をしたボクサーの青年が登場する。みんなが兵役を拒否すれば軍隊は存在せず、戦争も起きない。そのために誰かがまず最初に拒否しなければならない、と言う。
しかし、え? この人を殺しちゃうの?? っていうようなビックリ仰天の筋立てだった。まあ、犯人はこいつだったらいいな、と誰でもがきっと思う奴が、はたして犯人で、見ている僕らのカタルシスを産んでくれるでしょうか?
第3話は、こんどはイギリス人捕虜によるドイツ軍編成部隊に所属した男が英国に送還され、国家反逆罪で裁判にかけられるという話。ここでは主役はシャーロックでモリアティをやった俳優。
昨日ちょっと触れた「炎638」でウクライナの村を焼き払うドイツ軍の中にもソ連人が混じっているという設定だったし、現実にドイツ軍として戦ったソ連邦の人間がたくさんいた。また他にも、ドイツの軍服を着て闘ったフランス人なんていうのもずいぶんいたそうだ。むろん自らナチスに共鳴した者もいただろうけど、たいていはさまざまな事情があって、そうなったんだろう。戦後はむろんみんな国家反逆罪になったと思われる。
この第3話、筋立てとしてはかなり複雑で、しかも途中でフォイルはなんでこんなに深入りしてこの事件にかかわるんだろうと疑問が湧いたが、最後に実は。。。というところでは、ちょっと泣きそうになった。後は第8、第9シリーズのそれぞれ3話が残っているだけだけど、今度の土日に一挙放送らしい。それを見たら、もう終わりなのね 涙)あとはNHKでやる吹き替え版を楽しみにしましょう。

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