安保法制というのは自衛隊が海外で戦争ができるという法案だ。ではなぜ、自衛隊が海外で戦争をしなければならないのか? 中国や北朝鮮のような「無法者国家」があるから、という人もたくさんいる。でもそれはネトウヨレベルの感情的な煽りだ。安倍を初め、右翼の政治家は中国や北朝鮮を強調してこの法律の必要性を強弁する。
しかし、これは絶対に違う。彼らがこの法制を必要だと言う本心は、グローバル経済のおこぼれに預かりたいということだ。
グローバル経済のおこぼれ。日本を豊かにするにはそれしかない、と考えている人もたくさんいる。TPPに参加するというのは、そうしたおこぼれにあずかれるためだ。でもグローバル経済とやらが日本を豊かにするわけではないのはもう、誰の目にも明らかだろう。日本の一部の人々(いわゆる1%だ)を豊かにするのであって、ほとんどの日本人は豊かにならないのは、すでにほとんどの人が気が付いている。
つまり、安保法制というのは、日本のごく一部の人々(1%の人々)を豊かにするために、自衛隊には海外で血を流してもらおうという法律だ。
むろん安倍が戦争がしたくてあんな法案を通そうとしているわけではないだろう。ただ、戦争になってもかまわないとは思っているんだろうけど。
つまり、この法案をめぐる対立軸は
自衛隊員が死んでもカネを儲けたい1%の人を応援するのかどうか
だ。ただし応援してもトリクルダウン理論(貧乏人にも金持ちのおこぼれが落ちてくる)というのは完全に崩壊している。こんなことは歴史上一度もなかったとピケティも言っている。応援しても日本人のほとんどは金儲けなどできない。
だけど、この問題はもっと大きく考えていくと、例えば、東京に住んでいる僕が言うのは辛いけど、都会と地方の問題にも、あるいはもっともっと大きく考えれば欧米とイスラムの問題にもつながっていく。上の言葉の自衛隊を別の言葉に代えれば、今の社会(世界)が抱えている問題ほとんどにあてはまる。
話は違うけど、国立大学から文系の学部をなくすというのだって、グローバルな金儲けに役立つ奴を育てろ、へんな哲学をふりまわしてカネにならない教養とやらを後生大事にするような奴はいらない、っていうことなんだろう。
あまりうまくまとめられないけど、言いたいことは次のことだ。
もうここらで、ぼくらは生き方や価値観を完全に変えないと、人類はこの先自滅していくんじゃないか、そんな不安をずっと感じている。
僕は今日の国会前には行けそうにない。せめて、ここからエールを送る。


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