というわけで、アルペツィンとしてはデーゲンコルプのスプリント、デュムランのTT、バルギルの山岳ステージという3本だてですかね。ここに拙ブログとしては強引にゲシュケの逃げ切りも加えておきましょう。個人的にはネルツとバルギル、どちらが上に行くかなぁ、ネルツが上だと嬉しいな、というところでしょうか。
失意のキッテルです。長いです。悔しがってます。残念がってます。同じようなグチを繰り返してます。なんかよくわからない譬えのグチもありますが、まあ、この怒りはブエルタで晴らしてもらいましょう。
-------
こういう写真のポーズ【ブログでは去年の優勝シーンや表彰台のシーンが4枚掲載されています】は今年は俺にはできねえや。俺のチームは俺をツール・ド・フランスのメンバーに選んでくれなかったぜ。この何週間か、考えられる限りのことをして、再び調子もあがってきてたから、ホントがっかりだぜ。まあ、時間がちょっと足らなかったな。それに当初、俺もちゃんと走れるか確信がなかったしな。俺の調子はホントにひでえもんだったんだぜ。ほとんどもう調子は皆無、って感じだったぜ。ウィルスで完全に体力が弱まっちまった。悪いことに、最初は虚勢を張って大丈夫だと言っててどんどんドツボにはまっちまったぜ。それでも俺はできるだけ落ち着いて、自分の強さを信じようとしたんだ。で、やっとまた安定しちゃいねえけど調子はああがってきたンだ。ウィルスにやられた後、再びこの高いレベルまで戻って来れたことが誇らしいぜ。ZLMツールで結果が残せなかったことは、シエラ・ネバダの高地トレーニングから戻ってきたばかりだったせいだぜ。こういう時期は調子はいつだって不安定なもんだぜ。
確かにチームとしても、長期離脱によって、俺の調子がツールで通用するのか分からなかったのかもしれねえ。もちろん俺が出たところでどうなったかは誰にもわからねえよ。だけどなぁ、ツールにはスプリントのチャンスがいくつもあるからなぁ。
今はこの決定を受け入れなければならねえ。残りのシーズンに別の目標を見つけたいぜ。今の時点じゃあ、もちろんこの失望感の穴埋めをしてくれるのが何なのか、想像もつかねえや。まずはこの決定の苦しみをなんとかしなくちゃならねえ。むろん今年もう一度、俺の力がどんなものか、見せつけてやりてえよ。だけど、その基準はむろんツールなんだぜ。
出られないのが特に残念だと思うのは、今年はドイツ国営放送がまたツールの放送をしてくれるからだぜ。ドイツのTVカメラが再び俺たち自転車選手に向けられる日のために、俺はがんばってきたんだぜ。これは誇りに思ってるぜ。俺の8回のステージ優勝とマイヨ・ジョーヌ姿を衛星放送で追いかけてくれたたくさんの俺のファンに、是非ともドイツの地上波で喜んでもらいたかったんだけどよ。これもまた今度の機会にゆずらなけりゃならねえや。
出られねえのは、俺のキャリアでけた外れに辛いことだぜ。春先の離脱がすでに簡単じゃなかったからな。何もかも放り投げちまいたかったんだけど、ぐっと我慢して、何か良い方法を探り続けたんだ。チームに信頼されなかったのは新たな後退だぜ。悲しい状態だぜ。でも考えようによっちゃあこんな状態も役に立つぜ。こんな状態を何とか乗り越えて、もっと大きくなって戻ってくるぜ。
こんなバッドニュースにもかかわらず、俺を励ましてくれる言葉をかけてくれて、この辛い時間を支えてくれるファンや友人には感謝だぜ。こういう事があると、俺も、こういう悲しい瞬間に立ち向かうことの意義を思い出させてもらえるぜ。自転車に乗るのと同じだぜ。下りがあれば、いずれまたどこかで登りが出てくるんだ! こういうケースでは登りは例外的に良い気分なんだぜ。
チームメイトには素晴らしい、そして成果のあるツールを祈ってるぜ。
--------
確かに、ボーラのネルツが山岳コースでグルペットだったときにも、監督は高地トレーニングの直後だったのが原因だから心配していないと言っていましたが、キッテルの場合、やっぱりスプリントになったときには絶対勝つことが求められますからねぇ。スプリントでライバルたちに刺されたり、優勝争いに加われないんだったら、スプリントロワイヤルでは力が落ちるけど、ちょっと登っていたり、少人数の先頭集団なら優勝が期待できるデーゲでいったほうが良いという判断なんでしょうねぇ。しかし、今年のシャンゼリゼは誰が勝つかなぁ。キッテルが出ないなら、2度2位になっているグライペルに勝たせてやりたいけど、まあ、カヴェンディッシュなのかなぁ。。。

にほんブログ村
- 関連記事
-
スポンサーサイト
trackbackURL:http://tatsuya1956.blog48.fc2.com/tb.php/2186-c47a83a3