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総統閣下は「安保法制」審議にお怒りのようです

2015.06.08.18:35

これまでも別バージョンをご紹介したことがあると思いますが、例によって総統閣下のパロディです。いやあ、しかしこのシーンのパロディはたくさんあるんですが、今回のも秀逸ですね。ヒトラーが日本語を話してるかのような空耳シーンも笑うしかない。



でも、これってホントに笑っているだけで良いのでしょうか? 前号の「週刊金曜日」には外務省関係者の言葉としてこんな文句が載っていました。

「とにかく日本の”軍隊”は海外に出たがらない。しかし軍隊は外交の道具なんです。外交上、必要が生じれば死んでもらわなきゃならないときだってある」

第二次大戦時の日本軍の参謀達と全く同じ発想。カミカゼの成立に大きく関わった源田実が、戦争末期に特攻作戦に心を痛めるある参謀に対して言いはなった言葉を思い出します。

「貴様、そんな気の弱いことでどうするか。囲碁にも捨て石、将棋にも捨て駒という手がある。そんなことで貴様あ、一人前の戦争屋になれるか」

そして源田は戦後戦争屋を廃業して議員になり、特攻作戦との関わりを尋ねられると嘘を並べて無関係を強調したわけです。

一番責任をとるべき連中がなんの責任もとらず、そんな連中の命令で死んでいった若者たちは、靖国神社で祀ってやるから我慢しろ、というわけ。ふざけるな、と言いたいです。



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comment

アンコウ
CYPRESSさん、

特攻の責任者としては黒島亀人という名前があちこちに出てきます。かなりの狂人ぶりを発揮したようです。

この解答が妥当な説だろうと思いますよ。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1235128572

ナチスの戦犯は21世紀になってもドイツやフランスでは相変わらず訴追されているのに(今現在もドイツで93歳?のアウシュヴィッツの経理役人が裁判にかけられている — 被告の病気で休廷中)、日本では結局東京裁判で外国によって裁かれたほかは、日本人みずからはそれができなかったわけです。東京裁判はたしかに問題だらけだったのでしょうけど(個人的にはヒロヒト天皇の責任が問われなかったのは大問題だと思います)、それでも、もしあの裁判がなかったら、日本はどんな国になったことか。想像するだにおぞましい!!

押しつけ憲法というけど、自分たちで戦犯を裁くこともできず、まともな憲法をつくることすらできなかったのがこの国のなさけない姿。
2015.06.15 21:58
CYPRESS
ゼロ戦のよる特攻は始める前から成功の可能性が非常に低かった。
なぜなら、ゼロ戦の設計が古く、「防弾板」と言う考えが無い時代の産物だから。
飛行機オタクの友人にこの辺の事情を聞くと英国のスピットファイアを初め当時は防弾板を考えなかったとの事。

さて、その昔NHKでゼロ戦の歴史の番組があり源田実が重大発言をしたようなのですが、録画もしてないので記憶違いがあったらご寛仁を。
その番組によると、
戦争が進みゼロ戦の改良について喧々諤々していた時、エンジンを新たに設計、生産し高出力化するかどうかとなったそうです。
結局高出力化もせず、高高度用に排気タービン(=ターボチャージャー)も付けなかったのは史実。
この高出力化の理由が重量増に対応するためで、その重くなる物の一つが防弾板。
アルミの塊で更に肉抜きして軽量化した戦闘機に鉄板(=防弾板)を入れるんですから、当然重くなります。
この防弾板に反対したのが、かの源田実、とNHKでは放送してました。
「帝国軍人が死を恐れるとは何事か」
と防弾板案を一蹴したとか。

ところが、
吉村昭の『零式戦闘機』には、このエピソードが出て来ない。
精緻に調査して書く吉村昭だからこの重要な事を書き漏れる可能性は無いと言えるでしょう。
(でも、この本が出たのが1968年。源田実はまだ生きていたし、版元が新潮社だから、ひょっとして(笑))
最近、ゼロ戦に関しては資料的価値が高いと言われている堀越二郎(ゼロ戦の設計者)と奥宮正武(元海軍中佐、大本営海軍参謀)共著の『零戦』(朝日ソノラマ文庫版)を入手したんですが、他に読むものが多過ぎ確認出来ず(笑)。
NHKは「クローズアップ現代」のやらせとかあるので、無条件で信じられんのです。
だから、源田実の源田実の防弾板不要発言は、保留。

それでも、特攻に関しては大いに疑問あり。
記録映像で分かる通り、物量豊富な米軍が対空砲火を文字通り雨霰と撃つんですから、2,3発弾が当たっても火を吹かない丈夫な戦闘機でなければ特攻は巧く行くはずなし。
ゼロ戦は防弾板だけでなく、燃料タンクに弾が当っても漏れを防ぐ対処もしてなかったから発火しやすかった。
この事を当時の高級将校が分かっていたのですから、特攻を立案した人間の責任は大きい。
陛下と皇国のためとは言え、皇国民がいなくなったら皇国は存在出来ないでしょうに。

特攻に関して数冊読みましたが、どうも、誰が立案したかハッキリしていません。
大西瀧二郎が立案者となってるのは間違い無いでしょうが、これ程重大な事を一人で決めたか、決められるか、あやふやです。
大西瀧二郎は終戦翌日に自決しているし、源田実初め参謀クラスもすでに彼岸の人。
大西が自決したおかげで、後はだんまりを決め込んだ、と考えるのが妥当でしょう。
半藤一利が『昭和史』で書いている通り、彼ら高級将校も公務員にすぎないからです。
2015.06.14 17:59

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アンコウ

アンコウ
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あんけ・たつや。欧州ロードレースに興味を持ってすでに30年以上。主にドイツ人選手を応援。特に青田刈りにいそしむ。歳にも関わらず、あらゆる点ですごいミーハー。そのほか好きなものは、読書、音楽はバッハと友川カズキ、北方ルネサンス絵画、映画、阪神タイガース(村山、江夏以来ですが、強すぎないこと希望、弱すぎはもっと困るが)。北欧の社会民主主義に対する憧れ強し。家族構成は連れ合いと娘三人。

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