radsport-news.com によると、UCIの現会長ブライアン・クックソンは前々会長で、UCI名誉会長の職にあるヘイン・フェルブリュッヘンに親書を送り、名誉会長職を辞するべきであると言ったようです。クックソンの言うところでは、将来にわたり自転車競技界で一切の役職に就くべきではない、ということですね。以下、rsnの記事によります。
フェルブリュッヘンは目下UCIの名誉会長だけでなく、国際オリンピック委員会IOCの名誉会員でもあるそうです。個人的には非常に残念だけど、金銭授受の証拠は見つからなかったということで、法的な処分はありえないんでしょう。ただ、ドーピング検査で、アームストロングだけを格別に優遇した理由が、自転車競技界のことを考えた上でのことだ、というのは、まあ、ちょっと信じられないですよね。
いずれにしてもCIRC(独立第三者機関)の報告には、アンチ・ドーピング規定に違反するいろんな例があがっているらしいです。ドーピングに陽性になったあとから、実はその薬は治療で必要だったんだ、といって処方証明を提出すれば、それで不問にされたなんていう例も出てますね。むろん、アンチ・ドーピング規定ではそういうことがあれば処方証明は先に出していなければならないはずなんですが。ただ、この例は1997年の世界戦で優勝したローラン・ブロシャールや1999年のアームストロングなど、たくさんあるようです。
他にもアームストロングがカムバックするといって2009年のツール・ダウンアンダーに出場表明したときに、ドーピング検査対象リスト(RTP)に入っていなかったにもかかわらずUCIはそれを認め、しかもそれを発表した同じ日に、アームストロングはツアー・オブ・アイルランドにも出場を表明。しかしこのレース、その時のUCI会長マッケイドの兄弟が共同主催者だったんですね。これってかなり露骨。まあ、安倍みたいなもので、人々を甘く見て、ここまでやっても大丈夫って、どんどん図に乗っていったんでしょう。
2001年のツール・ド・スイスでは検査結果がEPOの「可能性が非常に疑われる」だったのを、わざわざアームストロングにUCIがその結果を教えています。これって、おいおい、気をつけてくれよ、これ以上やるとばれるぞ、って警告しているようなものじゃないの?
さらに火の粉はアルベルト・コンタドールにも飛び火。2010年のクレンブテロールの陽性の時も、わざわざUCIの上層部の人たちがスペインに出向いて、本人に会ってこの情報を伝えています。
このあたりは当時拙ブログでも書きましたっけ。むろんUCIがこれをもみ消そうとした証拠はありませんが、でも言い訳を考えておけ、と言っているようなものです。
またUCIは寄付と称してアームストロングから12万5千ドル(約1500万円)を受け取っています。これがドーピングもみ消しと関係があるという証拠はありませんが、現役選手が連盟にこの額の寄付って、受け取る方も受け取る方だよね。
他にもまだあるようですが、今日はこんなところで 笑)

にほんブログ村
- 関連記事
-
スポンサーサイト
trackbackURL:http://tatsuya1956.blog48.fc2.com/tb.php/2039-5a156d88