このドイツ語圏選手たちの総括シリーズ、大小のレースの入賞回数で順位を付けているんですが、今年の1位はデーゲンコルプでした。まあ、例年言っていることですが、このレースごとの順位によるポイントでの総合順位付けは、アシスト選手に圧倒的に不利というか、フレーリンガーなんてここ何年もポイントゼロですからね。この順位にかんしてはほとんど無意味と判断して無視してきたんですが、まあ、1位ということで 苦笑)
今年のデーゲンコルプは優勝10回で、とくにヘント〜ヴェフェルヘムのクラシック初制覇とブエルタでの4勝、他にも地中海一周やパリ〜ニースでのステージ優勝などがあったんですが、なにより15回の2位というのが特筆ものでしょう。
とくに、パリ〜ルーベの2位とツールでの2度にわたる2位が悔しかったですね。パリ〜ルーベはテルプストラが鮮やかすぎたけど、後続のスプリントで頭を取って2位にもかかわらず万歳してましたっけ。
「僕は今シーズンにとても満足している。最初から最後までまんべんなく成績を上げられたからね。誇らしい気持ちだよ。【ヘント〜ヴェフェルヘム】では初のクラシック優勝ができたし、一番好きなレース【パリ〜ルーベ】でもあとちょっとだったんだからね。ただ、2014年に欠けていたのはツールのステージ優勝だね。」
ブエルタでの好調ぶりから、世界戦の優勝候補にもなりましたが、リンパ腺を腫らせて本番直前まで入院、それでも世界戦の個人ロードでは9位でした。
「世界戦での失望感はなかったよ。そもそもスタートできただけで嬉しかったもん。チームとしてもムチャクチャ調和が取れていたし、世界戦のタイトルのチャンスはまた来るよ。」
なにより、今シーズンはスプリントだけでなく山岳コースでも以前よりずっとよくなっていました。個人的にはかつてのショーン・ケリーのようなタイプになれると思うんですがね。
「中級クラスのステージやワンデーレースなら、もう不安は感じないね。来シーズンの目標はたくさんあるけど、もちろんルーベが筆頭かな。でもミラノ〜サンレモやツール・ド・フランスのステージ、それに世界戦も成果を出したいね。」
ショーン・ケリーの名前を出しましたが、80年代のクラシックハンターで、モニュメント・クラシックのうちフランドル以外はぜんぶ優勝経験があり、ツールでもスプリント賞を取ったアイルランドの選手です。若い人はもう知らないでしょうね。スプリントが強いけど、積極的に逃げに乗り、ある程度山も登れてブエルタでも総合優勝したことがある選手でした。ツールでも優勝候補に挙げられたことがありましたが、やはりアルプスみたいな長い登りがいまひとつでしたね。でも総合トップ5に入ったことがあったと思います。納戸と化した私の部屋のどこかにサイン入りブロマイドがあるはずなんですが、震災以後、私の部屋は納戸と化していますからねぇ 苦笑)
デーゲンコルプがケリーのような選手になれるといいんですけどね。

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