時代遅れの話で恐縮ですが、かつてボールドマンが”新”レギュレーションで、”新”レコードホルダー、メルクスに挑戦した時、(自転車の事、先にちょっと書きましたが、、、)先に少し書いた通り、当時、現場に居た訳ですが、(やはり、以前話に出したモレロンの話も同じ機会に聞いた話。翌日位!?。まあ閑話休題、、)、あの時は、新ホルダー、メルクスも公式に「全く茶番だ。こんな楽勝な話はないだろう。倒すどころか、52kmは行くんじゃないのか?」等とコメントしていましたが。(実際、今話に出ている、8年前の記録どころか、28年前の”記録”に挑戦している図式)
が、イザ蓋を開けてみると、勿論、先のベルズィンみたいな事はないものの、ハタで見ていて、これ一寸、本当にムリなんじゃあない!?」と思わせる程の”苦戦”を強いられ(確か、途中、最後まで一回も上回る事はなかった、、、ず~と追いかける状態、、。)、最後は土壇場で、火事場のバカ力的に、かろうじてひっくり返したのが、記憶に残っています。ゴール後、彼は歩く事も出来ず、時間がそれなりに経っているのに、記者会見では椅子に座る事が出来ず、立ったままの記者会見となり、本人のコメントで、(過去に複数回、アワーレコードと言う行為をしているにも関わらず、)「こんなにキツイものとは全く想像出来なかった。もし解っていたら、本当にやっていたかどうか疑わしい。」(本来これこそ、彼の引退セレモニー的なものではあった訳ですが、、、、)とコメントしていたのが印象に残っています。
脱線ついでに、この日会場にいたロジェー・レジェーに、「56kmをやった時と、今日とでは、フィジカルコンディション、どう思う?。Comment pensez-vous?」とやったところが、彼の返事は、「今日の方が僅かに、(Un petit peu,,,)劣る。」との事でした、、、。まあ、アクセントも含め、Un petit peu,,,の解釈の問題にもなってくるかもしれませんが、、。
只、まるで逆の事も書いちゃうと、00年当時、UCIが軒並み取り消し(&レギュレーション厳格化)をやった背景に、このまま放置すると、新技術が開発された時に、トップにいた選手が恩恵を受ける図式になってしまう。歴史上の人物との公平性を高めるべきだ、と言う考えも背後にあったと推察しますが、そんな思惑を骨抜きにしちゃうような想像を絶する新ハイテク、を見てみたい、そんなヤジウマ気分はありますね。かつ現時点で、その期待は留保出来ると解釈しています。