いろいろあって、ようやく5話目を見たところでした。
いやあ、いろいろとすごいです。なんてったって、スピットファイアーが飛んでますぜ 笑)でもそれ以上に恐れ入るのは、第5話なんか、処刑を前にした立派なドイツのスパイに対して、イギリスに援助を約束する悪辣な大富豪のアメリカ人の殺人者だよ。
マクベスの魔女じゃないけど、きれいはきたない、きたないはきれい、だよ。
先月の初め、7月2日に東京新聞の夕刊で保阪正康が書いていたことだけど、今ヨーロッパでは第二次世界大戦を歴史の視点で分析する若手研究者が各国からでてきているそうだ。たとえば、英国のある研究者は、英国空軍によるドイツへの都市爆撃の実体に「復讐」の視点を見たり、ドイツのジャーナリストは戦時下のドイツ国民がうすうすはアウシュヴィッツを知っていたと分析して、その「知らぬふり」を指摘したり、米国の研究者は日本の特攻隊員と、その特攻により死んだ米国の空母の乗組員、という両国の若者の悲劇を描く(まあ、ドイツの若手による当時のドイツ人の「知らぬふり」についてはそう珍しくないと思う。
昔の映画に「ナスティ・ガール」なんていうその手の映画があったからね)。ナショナリズムに毒されていない、「英国人として」とか「アメリカ人として」という視点ではない、「人間として」の視点で70年前の戦争を見るようになっているんだそうだ。
いずれにしても、「刑事フォイル」、なかなか一筋縄ではいかない奥深さがある。
良いは悪い、悪いは良い。。。

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