いやあ、昨日のエントリーでは、今日からツール・ド・ポーランド、山岳ステージなんて書きましたが、全く大嘘でした。第4ステージは大集団ゴールでしたね。今日と明日が山岳でした。今日は山頂ゴール。明日は
プロフィールマップを見ると、冗談だろう?っていう感じです。
さて、「刑事フォイル」を知っている人はまれでしょうね。スカパーのミステリーチャンネルについては、少し前にも
ロシア版シャーロック・ホームズに圧倒されたことを書きましたし、
レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯のドラマについても書きましたが、今回のも完成度の高さにあきれかえりました。それほどミステリーファンだという自覚はないんですが、ミステリーチャンネル、万歳!です。
舞台は1940年のイギリスの田舎町。言うまでもなく戦時中です。主人公は50代?の男やもめの刑事フォイル。謎解きミステリーとしても良くできているんですが、なにしろ時代が時代なだけに、話の奥行きがものすごく深くなります。第一話の被害者はドイツから(正確にはズデーテン地方と言ってますから、現在ならチェコですね)イギリスの大金持ちの検事のもとに嫁いできたドイツ人女性。ドイツ軍機の爆弾により村の娘が1人死んだことで、彼女は村中から憎まれます。そんななかで、ドイツ人だからと言って事件をウヤムヤにするのならナチスと変わらないとフォイル刑事は主張するわけです。音楽もとても良いです。地上波でやらないのはモッタイナイと思うぐらいですね。
ジェレミー・ブレットのホームズでも、19世紀末の時代が見事に再現されてますが、ここでも同様に1940年のイギリスが再現されています。それから俳優の雰囲気が良いこと! イギリスのTVドラマ、恐るべし。
この後も録画してあるので、ブエルタが始まるまで、毎夜2時間弱ほど見ていこうと思っています。
それにしても、舞台を戦争中にしたミステリーというのは、フォイルとは全くタイプが違うけど、戦時中のチェコのプラハを舞台にした「プラハの深い夜」という大傑作がありました。サイコパスの犯人が女性を次々に殺害していき、それを主人公のチェコ人の刑事とゲシュタポのドイツ人検事が追うという話で、最後はソ連軍が侵攻してきて大混乱のなかで、どうなるか? ハラハラドキドキの、これは知られざる大傑作だと思ってます。ついでながら、浦沢直樹の漫画「MONSTER」のなかで「コホウト」という名前が一度だけ出てくるんですけど、これはこの「プラハの深い夜」の作者パヴェル・コホウトに対するオマージュだと推測しています。
というわけで、「刑事フォイル」と「プラハの深い夜」、どちらもお勧めですが、ただ、前者はミステリーチャンネルを契約しなければならないようだし、後者は絶版のようですね。

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