一口に「西洋語」といっても色々な言語がありますが、例えばイタリア語やスペイン語ではやはり主語は省略される傾向にあります。英語で「I love you」というところをイタリア語なら「ti amo」スペイン語なら「te amo」ですが、これは「あなたを愛しています」という意味で、「私は」に相当する部分はありません。
おいしいものを食べた時、イタリア語なら「Bouno!(おいしい!)」の一言であって「This is good!」とか「I like it !」みたいな言い方はしません。
ロシア語のようなスラヴ語派言語でも主語は省略される傾向にあるそうです。
そこで、調べて見ると次のような記述もありました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%BB%E8%AA%9E#.E4.B8.BB.E8.AA.9E.E3.81.AE.E7.9C.81.E7.95.A5 これによれば、主語を絶対に省略しないのはゲルマン語派と、地理的にゲルマン民族との交流の多かった?と思われるフランス語、スイスの一部地域でのみ話されるロマンシュ語のみのようです。
ローマ・カトリックの公用語であるラテン語が日本語と同様、主語だけだなく目的語さえ省略される「プロ脱落言語」であり、そもそもキリスト教の発祥が小アジアであることを考えると、
西洋語→主語絶対→キリスト教的思考
は論理的に成立し難いのではないかとも思います…。主語絶対はゲルマン民族固有の思考なのかもしれません。(?)