マルティンは最初の逃げに乗って、最終的にも結構前でゴールしましたね。
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今日はなんとか先頭グループに潜り込むことに成功した。あらかじめ私たちは戦術的なバリエーションの一つとしてこれを狙っていた。最初から逃げに乗るか、あるいはクヴィアトコフスキのそばに留まるか。しかし、むろんたくさんの選手がそれを狙っているのだから、逃げに乗るのは簡単なことではなかった。前方で走るほうが、集団で走るより石畳ではずっと安全であろう。雨なのだからなおさらだ。この作戦のもう一つの利点は、私が最後にクヴィアトコフスキをアシストすることができる、ということだ。
追走集団が追いついてきたとき、残念だが、私は落車した選手に絡んでしまった。私はたいしたことにはならなかった。路面が滑りやすく、たいした擦過傷も負うことはなかった。しかしシュープレートが取れてしまったので、ペダルにはめられなくなった。だから走りながらシューズを代えなければならなかった。かえのシューズはちょっと合わなかった。しかしゴールまでそう遠くなかった。しかし、退屈することがない。常に何か新しいことが起こるものだ。
ところで石畳だが、私は思っていたよりもずっとうまく走れた。濡れた石畳を考えたとき、実際、私は恐ろしいイメージを持ったのだが。しかし私たちの機材はすばらしかった。私たちの前輪は28、後輪は30で、普段よりも空気圧を低めにして、スペシャライズドの石畳用の特別フレームを用いた。これはショックアブソーバーが組み込まれているのだ。快適に乗れたとは言いたくないが、今はもう石畳に対して大きな気後れはなくなった。2010年に一度、ツールでやはり石畳区間をはしったことがある。その時はすぐに落車し、その後はおそるおそる走った。今日、私は初めて石畳をレーススピードで走ったのだ。そして、ウェットだったにもかかわらず、順調に走れたのだ。
昨日、私はフルームが手首を痛めたという噂を聞いた。今日はそれがもっとひどい状態になるかもしれないというのは分かっていた。私もそう昔ではなく、手組を傷めたことがあった。あのとき、今日のようなひどい石畳を走っていたら痛みはどれほどか、それを想像すると、私だっておそらく耐えられなかっただろう。しかも彼は今日二度も落車したのだ。
オーガナイザーは、ツールにこういうコースを組み込む必要があるのか、もう一度考えて見るべきだろう。しかも、こうしたコースで、さらに雨が降るというさらなるリスクがありうるのだ。そうして、優勝候補がリタイアせざるを得ないリスクも生じるのだ。よりにもよって、こんなことで、最有力候補がリタイアすることが喜ばしいことだろうか? ファンにとっては絶対に嬉しいことではないはずだ。私は個人的にはこのようなコースはツールには不要だと思う。石畳を走りたい選手は、ルーベやフランドルのようなクラシックで走ればよいのだ。
明日はミドルクラスのステージだ。最後はスプリントになる可能性がある。またしても雨の予報である。簡単なレースにはなるまい。どうなるだろう。
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うーん、確かにそうなんだけど、昨日も書いたように、ツールのステータスが上がり過ぎちゃって、ツールで勝つ者が自転車ロードレースの王様だという印象が強くなりすぎてしまったんですよ。総体的にクラシックのステータスが下がってしまった。ツールが何もかも(クラシックレースの要素まで)詰め込みすぎる必要はないと思うし、マルティンが言うように、こんなコースがツールに必要か、というのもよくわかります。
ちょっと違うけど、ジロやブエルタの激坂にも、はたしてこれだけメカが発達した時代に激坂が必要なのかということも言えるのではないでしょうか。

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