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キッテルのブログ、ツール(1)

2014.07.06.16:56

カヴェンディッシュ、鎖骨は折れてなかったようですけどね。以前キッテルのブログで、キッテルも同じように挟まれたときには足をゆるめて後ろへ下がったという話がでてました。ただ、昨日の場合はカヴとしてはキッテルが強いから余裕がなかったんでしょうね。あそこでひいてしまったら挽回できないと思ったのかもしれません。運が悪かったのは、押し合いになったサイモン・ゲランスの向こう側にコカールがいたってことですね。ゲランスも逃げ場がなくなっちゃいましたから。

まあ、ああいう強引さは以前からカヴの持ち味でもあったし、去年もフェーレルスが転かされてるし、これまでもそれが原因でプロトン全体がカヴに抗議の意思表示をしたこともありました。ただ、あれは非難できないでしょう。逆にキッテルのスプリントが、他に類を見ないぐらい正々堂々としたものなんですね。

昔のスプリンターなんて、みんなゴールでは肘を張りだして抜かれないようにしたし、今でもそういう選手は結構いますね。アブドゥヤパロフみたいに自転車をできるだけ振って、必ずどちらかへ寄っていくのもいましたし、果ては横の選手を掴んだり引っ張ったりっていうのもあったぐらいですから、そういうのを考えるとキッテルのスプリントは実にクリーンです。それにチッポリーニみたいにゴールで後ろを振り返ったりしないし、ライバルたちに対するリスペクトが感じられて、騎士道精神というか、まあ、堂々たるものですね。と、べた褒めしておきましょう。

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俺のキャリアで最も感情が高ぶった勝利だったぜ。チームも、いかにこの勝利のために身をこにしてレースに没頭し、犠牲になってくれたことか、もう言葉に出来ねえ。もちろん俺だって去年の気持ちを覚えているぜ。だけどこの勝利は当たり前のものじゃあなかったんだぜ。唯一無二の勝利だぜ。レース展開でどうとでもなりかねねえコースだったんだ、俺が勝てたのはラッキーだぜ。

それにしても、なんともハードなスプリントだったぜ。俺はゴール40キロ前でチームのみんなに今日は調子が良いから、なんとかするぜ、って伝えたんだぜ。でもよ、最後はホントに辛かったぜ。残り1000メートルのマークから登りに入って、ムチャクチャスピードが上がったときにやぁ、前の選手の後輪から離れないようにって、それしか考えられなかったぜ。デーゲ【ンコルプ】とクーン【デ・コルト】がゴールまで波を蹴立ててくれたぜ。リスペクトだぜえ。みんな、ありがとうな。

その後はじっと待って、少し駆け引きしたぜ。俺は早く出過ぎないようにしたかったし、かといって中に埋もれたくもなかったから、サガンの後ろにつけて、そこからスプリントを開始したんだぜ。

表彰式はこれまた特別だったぜ。ポディウムへの階段を上りながら物思いに耽ってたんだぜ。床を見て、レースのことを思い出していたんだ。で横を見たらハリーとケートとウィリアムがいるじゃあねえか。俺が彼らに気が付いてなかったもんだからよ、みんな笑ってやがったぜ。でも彼らはとても気さくで感じが良い人たちだったぜ。ケートは緑の服で、スプリンターたちのゴール勝負はとてもおもしろかったと言ってくれたぜ。

もういちど沿道のファンにも感謝するぜ。ほんと、みんな病気だぜえ 笑)

カヴには、たいしたことがなく明日もスタートできることを祈ってると言うしかねえ。

俺のチームメイトたちに採っては今晩はこれからだぜ。オランダチームのゲームがすぐ始まるぜ。奴らはそれを見るために急がなくちゃならねえ。俺も奴らを応援してやるぜえ。

おっと、言い忘れるところだったぜ、フォイクティ【フォイクト】の爺さんが山岳マイヨだぜ。なんて日だ!
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というわけで、わたしは軍隊のない国コスタリカを応援したんだけど、PK戦かぁ。まあ、良くやりました。結局一度も負けなかったんですからね。この先万が一ドイツとオランダが勝ち進んで決勝となったら、ちょっと拙いですね 笑) デ・コルトもフェーレルスもキッテルのことを引いてくれなくなったりして 笑)



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アンコウ

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あんけ・たつや。欧州ロードレースに興味を持ってすでに30年以上。主にドイツ人選手を応援。特に青田刈りにいそしむ。歳にも関わらず、あらゆる点ですごいミーハー。そのほか好きなものは、読書、音楽はバッハと友川カズキ、北方ルネサンス絵画、映画、阪神タイガース(村山、江夏以来ですが、強すぎないこと希望、弱すぎはもっと困るが)。北欧の社会民主主義に対する憧れ強し。家族構成は連れ合いと娘三人。

* 時々コメントが迷惑コメントとしてゴミ箱に入れられることがあるようです。承認待ちが表示されない場合は、ご面倒でも書き直しをお願いします。2017年8月3日記す(22年3月2日更新)

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