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アンネの日記騒動

2014.02.26.08:46

友人の大学教師の話 ヽ(^0^)ノ  例文に Anne という名前が出てきたら、学生がこのアンネって男ですか、女ですか、と聞いてきた。普段から上に二文字つけたほうが良いような真面目な学生なので、ちょっと面食らったけど、女よ、アンネの日記ってあるじゃないの、と言ったら、真剣な顔でアンネの日記ってなんですか?と聞いてくる。周りの学生も別にそれに特別な反応はしないので、慌てて、クラス全体に向けてアンネの日記って知ってますよね?と問いかけると、頷く学生は数人だけだったそうだ。

今回の騒動、やっぱり来たか、という気持ちだ。本を焼く者は次は人を焼く。自分たちに都合の悪い書物を焼いたナチスの時代の台詞ではなく、それより100年以上も前の19世紀前半の詩人ハイネの言葉だそうだ。ただ、ナチスの焚書の時代もそうだし、今回もそうだけど、はたして本を燃やしたり破ったりした人たちは、その本をほんとうに読んだことがあるのだろうか? 特に今回アンネの日記を破った人は、自分が破いているその本を、ほんとうに読んだことがあったのだろうか?

ただ、今回の騒動になにか救いがあるとすれば、最初に書いたように、アンネの日記について知らない若い人たちの一人でも、この本を手に取ってくれるきっかけになると良いけど。



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アンコウ
やまだんさん、

こんにちは。この事件もう4年も前なんですねぇ。。。事件の顛末は危惧したほどのことではありませんでしたけど、ただ、事態はあまり変わっていないようです。地元のドイツでは高校生は1年かけてナチス時代のドイツのことを学ぶそうですが、それでも最近は表面的になりつつあるという話を聞きます。まして日本ではね。日本人のくせになぜかナチスのガス室はなかったなんて大威張りで言っちゃう人とかいますからねぇ。。。
2018.08.14 16:46
やまだん
小・中・高校で(直接教科書では習わなくとも)何かしら触れる機会があると思っていた自分は甘いんですね……学校のみならず、親類からもメディアからもその単語が耳目に触れる事が無くなりつつある社会・時代にいる、という事にゾッとします。
2018.08.13 12:25

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アンコウ

アンコウ
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あんけ・たつや。欧州ロードレースに興味を持ってすでに30年以上。主にドイツ人選手を応援。特に青田刈りにいそしむ。歳にも関わらず、あらゆる点ですごいミーハー。そのほか好きなものは、読書、音楽はバッハと友川カズキ、北方ルネサンス絵画、映画、阪神タイガース(村山、江夏以来ですが、強すぎないこと希望、弱すぎはもっと困るが)。北欧の社会民主主義に対する憧れ強し。家族構成は連れ合いと娘三人。

* 時々コメントが迷惑コメントとしてゴミ箱に入れられることがあるようです。承認待ちが表示されない場合は、ご面倒でも書き直しをお願いします。2017年8月3日記す(22年3月2日更新)

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