ノンポリなんていう言葉も死語ですね。ぼくが大学へ入った頃、すでに学生運動は終わっていたけど、それでも正門の前にござを引いて、後ろには学費値上げ反対、ハンスト決行中と書いた模造紙を貼りだして座っている学生なんていうのがまだいた。
中庭では壇上でヘルメットに手ぬぐいでマスクをした長髪の学生の集団が、学生部?の教師や職員をつるし上げていることがあったし、帰宅してTVを見ていたら、突然見慣れた中庭が写って、内ゲバの乱闘のニュースが流れた、なんてこともあった。
さらに、4年間のうち2回の試験が、学校が過激派学生に占拠されてロックアウト、試験中止になりレポート試験になった。
こんなことを言っても、今の若い人には想像もつかないんだろうなぁ。もう40年も昔のことだ。
当時、もちろん多くの学生は政治にそれほど強い関心を持っていなかった。そもそも強い関心も何も、今から考えてみれば、みんな何にも知らなかった。ただ、政治の話をしなかったわけではないと思うけど、分かったようなふりをしながら、なにも分かっていなかったと思う。選挙になれば自民党には入れなかったけど、共産党にもいれなかった。これは当時のいわゆるノンポリ学生の多くがそうだったと思う。
時代が変わって、僕はまったく昔と変わっていないつもりだったが、いつの間にやら、社会全体が右側へかなり大きくずれたらしい。ぼくの立っている位置は昔とちっとも変わっていないと思っているんだけど、どうやら今の日本では僕の立っているところはかなり左側になってしまった。まあ、グローバルに見れば 笑)僕は真ん中だと思っているけど、日本基準ではかなり左側にいることは間違いない。僕の世代の元ノンポリ学生たちは、今、どこに立っているのだろう?また、僕らのようなノンポリ学生を軽蔑していた左翼の連中はどこに立っているのだろう?

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