曾野綾子の批判記事を紹介したら、この二日ほど、その関連で拙ブログにいらした方が多いようで、自転車レースの話を書くのも拍子抜けかもしれませんが。。。
ベルリンで行われたキッテルとマルティンのトークショーの内容が rsn に紹介されていました。トークはまず、もともとTTのスペシャリストでU23の世界戦では銅メダルもとっていたキッテルがどうしてスプリンターになったか、という話から始まったそうです。
当初、スプリンターの牽引役としてアルゴス入りしたキッテルでしたが、トレーニングのスプリント練習でワットの値がとても良かったので、アシストやカタパルトではなく、勝負させてみようと言うことになり、デビューしたランカウィであっさりステージ優勝、そこで、今後はスプリンターとしてやっていくことになったそうです。このプロ入り初勝利、拙ブログではちゃんとフォローしてますぜ エッヘン)
http://tatsuya1956.blog48.fc2.com/blog-entry-431.htmlキッテルのスプリントについては、本人、こんなことも言ってます。スプリントでは、カヴェンディッシュとは違って、頭は使わない。最後は自分とチームの間で自動的に連繋して動いていく。「考えるなんてこたあしないぜ。馬鹿みたいに聞こえるかもしれねえが、考えるって言うより、むしろ腹で感じるって感じだぜ。だから、チームメイトを完全に信頼しきっていて、ライバルチームの列車に密航【ただ乗りのことはこう言うようです】するのは好きじゃないぜ。最後の時速70キロの恐怖は、頭をシャットダウンできるかどうかだぜ。」
確かにキッテルのスプリントって、アシストと心中っていうケースが結構ありますね。駄目なときは駄目だからね。ただ、この人のスプリントって、ツールのときにも書いたんだけど、一直線で蛇行もしないし、寄せないし、正々堂々っていうきれいなスプリントです。
これに対して、マルティンの方は「わたしにとって頭のスイッチをオフにすることはそう簡単ではない。しかし、マルセルにとっては自分で勝ちに行かなければならないのだから、そうなるのはよくわかる。わたしの場合はスプリンターを勝たせるためのアシストだから、頭のスイッチをオフにするわけにはいかない」とのこと。
キッテルの最大のライバルがマルティンがアシストするカヴェンディッシュだという点を質問されて、「もしマークが勝てないのであれば、キッテルに勝って欲しい」と言ってます。二人がいつか同じチームで走る可能性についても、二人そろって否定しなかったようです。
また二人ともに、自転車を始めたのは父親の影響だと言っていますね。詳しく書いてないんですが、二人のお父さんは自転車選手だったんでしょうかね。マルティンはステージレーサーとしての能力を伸ばしたいと考えているようですが、そうするためには最低でもあと5キロの体重削減と、トレーニング方法を変えなければならない。現在のTTスペシャリストとしての自分にも満足しているので、体重削減やトレーニング方法変更で、この自分の特性を失うのは嫌だとのこと。ひょっとして将来、そういう方向へ向かうかもしれない、という程度の希望のようです。結構ドイツ国内ではマルティンのツール総合上位というのも期待されているようですが、まあ、本人は現時点ではその気はなさそうですね。
その後はアンチドーピングの話で盛り上がったようです。二人とも、ドイツ国内でのドーピング禁止法ができることを願っています。つまり、これまでの所では直接ドーピングを禁止する法律がないのですが、それができれば、違反すれば刑事罰で、刑務所行きにもなるわけです。UCIの会長がマッケイドからクックソンになったことも歓迎していて、まだ現時点ではお手並み拝見の段階だけど、クックソンには好感を持っているようです。

にほんブログ村
- 関連記事
-
スポンサーサイト
trackbackURL:http://tatsuya1956.blog48.fc2.com/tb.php/1534-b895acf0