今年の夏前に一度話題になっていました。カンチェラーラが春のクラシック終了後にアワーレコードに挑戦するという話。その後のニュースがないので、ガセかな、と思っていたんですけど、 rad-net.de に続報が載っていました。トレック・ファクトリー・レーシング監督のルカ・グェルチレーナによると、場所はスイスのグレンヒェンに新しくできた自転車競技場だとのこと。
カンチェラーラはここ数年ずっとアワーレコード挑戦への意欲を語ってきたけど、なにしろそのためにはしかるべき準備期間が必要で、なかなか実現しませんでした。
ブラッドリー・ウィギンズもアワーレコードに挑戦して引退するという噂があるし、ここしばらく忘れられていたアワーレコードの話題がしばらく盛り上がるのかもしれません。
アワーレコードの現在の正式記録は2005年にチェコのオンドレイ・ソンセンカが打ち立てた49.7キロだそうです。それ以前にすでに80年台中頃にフランチェスコ・モゼールが51キロ以上を出していて、それから10年後ぐらいでしたかね? 洗濯機などで自作したスペシャル自転車であっさりとモゼールの記録を破ったアマチュアの無名選手グレアム・オーブリー以後、ミゲル・インドゥラインやトニー・ロミンゲル、クリス・ボードマンというそうそうたるメンバーが次々に記録を塗り替え、たしか55キロ近くまで更新されたんじゃなかったかと思うんですが、結局それらはみんな、コンベンショナルな自転車ではなく、エアロダイナミクスを考えた特殊な自転車による記録だということで、すべて認められなくなったんですね。
まあ、80年台前半頃はエアロチューブなんていうのがはやって、自転車のチューブなんかも断面を水滴状にしたり、いろんな風の抵抗を逃すための工夫がされたけど、結局自転車のエアロ効果なんかよりも、人間そのものの前面投影面積を小さくしたら、あっさりと記録が塗り替えられることがわかってしまったのでした。最後の頃はほとんど自転車の
上にねそべるような格好でしたからね。当時はスーパーマンポジションなんて言われたものでした。
ところで、オーブリーのことは映画になっているようです。YouTubeにこんなのありました。
ついでながら、ボードマンのスーパーマンポジションも。

にほんブログ村
- 関連記事
-
スポンサーサイト
trackbackURL:http://tatsuya1956.blog48.fc2.com/tb.php/1530-ce7ca7f1