CYPRESS
Tourmaletのmalは“malign tumor”(=悪性腫瘍)のmalかぁ。tourは「塔」だね。塔の様に聳え立つ悪路っていう峠。なるほど。
ヨーロッパの峠道の舗装が進むのは1960年代、アンクティルの時代になってからかな。ボベの頃はまだ舗装が進んでなかった。
当時の山岳区間は現在のマウンテンバイクのクロスカントリーみたいなもの。
但し、XTRも無いし強力なディスクブレーキも無いしパンクに強くグリップのいいタイアも無し。
そんな自転車で峠を60kmhで下ったんだから、やはり、彼等は「路上の巨人」。
クリストフが晩年に例の鍛冶屋跡を訪れた動画が残ってます。ツールのオフィシャルヒストリーのDVDに入ってます。
クリストフと言えば史上最初にマイヨージョーヌを着た選手。
最初のマイヨージョーヌを着た区間(1919年7月19日(土)第11区間グルノーブル~ジュネーブ)のスタート前の白黒写真はレキップのツール100年の歴史なんかに載ってます。ゴール後ジュネーブ湖でカラー写真を撮りLa Vie au grand air誌の表紙を飾ったらしい。
実際には白黒で後から色を着けたかも…。
ところでこの史上最初のマイヨージョーヌ、どうなったんでしょう?遺族が大切に保管してくれていたらいいんだけど。