開催地が決まる前に書いておきたい。
もしオリンピックが東京で開かれ、経済効果が出て、さらにパラリンピックも開催されれば日本のバリアフリーも促進されて、良いことなのかもしれない。
だけど、ぼくは東京でオリンピックを開くことに素直に賛成できない。必死になって東京は大丈夫、安全、安心です、って言ってるようだけど、全く収束する気配もなく、太平洋に放射能汚染水を垂れ流しているフクイチから直線距離にして250キロのところでお祭り騒ぎをやっていいのだろうか? 東電に任せず、国が先頭に立って収束させるというわけだけど、そもそもお手上げ状態なのではないのか? 現実にドイツのメディアやBBCはそう断定しているらしい。そして14万もの人が避難所生活を強いられ、作業員の方々は命の危険にさらされながら必死で汚染拡大を食い止めようとしているのに、東京でスポーツの祭典なんてやっていいのだろうか?
そもそも当初は東北大震災の復興のためにというのがオリンピック招致のお題目ではなかったか?これが今では東京は安全だという言い方になっているのは、震災の被害にあった人達に対して、あまりに無神経ではないのか?
1936年、ヒトラー政権下のベルリンでオリンピックが開かれた。聖火ランナーもこのオリンピックからだ。リーフェンシュタールという女流監督による感動的な記録映画も作られた。しかし、後から見れば、あのオリンピックはナチスドイツによる国内の人権抑圧政策(人種差別)を隠蔽するためのものだったわけだ。ヒトラーはオリンピック期間中は差別的な政策を凍結して、素敵な国ナチスドイツをアピールした。
もし、オリンピックが東京で開かれることになったら、後世からどういう評価を受けるだろうか? どんなレッテルを貼られるだろうか?
----追記 2013,9/7,21:50----
数字の間違えを訂正しました。

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