今日のモン・ヴァントゥ。伝説の山ですね。個人的にはこの山の名前を聞くと思い出すのはジャン=フランソワ・ベルナール

の泣き顔ですね。サイスポのポスターにもなっていたと思うけど、87年ここでTTがあって、ベルナールがものすごい顔で(ホントに泣いてたんじゃないかなぁ)登って優勝してマイヨ・ジョーヌを奪ったのでした。その後、パンクの隙を突かれて脱落しちゃうんだけどね。心打たれるシーンでしたね。
だけど、この山はある意味で自転車競技と薬の象徴みたいなところもあるんですね。トム・シンプソン

がアンフェタミンと日射病のせいで死んだことだけでなく、この山ではすでに50年代にジャン・マレジャック

という選手も(間違いなくドーピングのせいで)死に損なっていますし、ツールで総合優勝したこともあるフェルディナント・キューブラー

も(これまた間違いなくドーピングのせい)錯乱状態になっています。
まあ、最速記録は以前は40年以上も破られなかった山岳の天使シャーリー・ガォル

のタイムだったらしいですが、ジョナサン・ヴォータース

が薬のおかげであっさり破ったら、その5年後にはイヴァン・マヨ

が最速タイムを更新して、56分弱だそうですがね。
最速タイムなんて競わなくてもいいんですよ。自転車レースってスピードが落ちたって感動のレベルが下がるものではないんだからね。
というわけで、昨日はゲシュケ

が惜しかったですが、今日はアルゴスはタイムオーバーにならないように頑張ることでしょう。とくにキッテル

は、無事明日のレースにも出られるでしょうか? 個人的には先頭争いよりもグルペットの様子を教えて欲しいなぁ。
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今日は最初の2時間は二台の自転車で戦争しているみたいだったぜ。逃げグループができる前は次々とアタックがかかったんだぜ。俺たちからはジーモン【ゲシュケ】が集団に入りそのままゴールまで逃げ切ったぜ。もともとはデーゲ【デーゲンコルプ

】を最後に勝負させるつもりでいたんだぜ。だって奴ぁドーフィネではここですでに一度勝ったことがあったからな。奴に勝たせるために気合いが入っていたぜ。まあ、逃げが決まって、ジーモンは7位になったけどな。今日のチームとしての働きには満足しているぜ。結果はもう少し上に行けたかもしれなかったけどな。
今日は沿道のファンが挙げる声や音が良く耳に入ったぜ。こんな体験ができるなんて、ほんとに嬉しいぜ。だけど明日体験できることを考えると、ちょっと複雑だぜ。220キロ走ってヴァントゥってのはハードなことになりそうだぜ。俺がどうなるか、ちょっと緊張気味だぜ。
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