20~30代、一番好きだった作家はドストエフスキーだった。いまでも登場人物の名前がすらすらと何人も出てくる。当時一番好きだったのは「悪霊」のキリーロフだったっけ。「人が不幸なのは自分が幸福なのを知らないからです」なんていう台詞にやたら感激していた。キリーロフが自殺するシーンは何度も読み返した。あの当時はキリスト教に生涯で一番接近していた時期だったなぁ。で、ドストエフスキーにはてんかん発作の持病があり、発作の瞬間のえもいわれぬ恍惚感については「白痴」の主人公ムイシュキン侯爵などが語っている。と思ってアマゾンで検索したら、こんなのが引っかかった。
やれやれ、キリーロフの大好きだった台詞が。。。なんとなくがっかり 笑)
さて、ドストエフスキーも患者だったてんかん発作。今朝の新聞に出ていた鹿沼市でのてんかん発作による事故の話だ。加害者の母親にまで責任を負わせる判決だった。被害者の立場に立てばどうなのかはわからないし、詳しい事情も知らないけど、これによっててんかんの持病がある人とその周辺の人々はますます車の運転から閉め出されていくのだろう。
少し前に自閉症の障害がある殺人事件の被告が求刑より重い刑を言い渡されたことがあった。のちに上級審でこれは破棄されたけど、この事件もそうだ。今この国を覆っているのは「排除の思想」というやつだ。拙ブログではこれまでもなんどか書いたけど、死刑制度もそうだし、右翼と言うには右翼に失礼な差別主義者たち「在特会」とやらもそうだ。この国全体が異なる物を排除するということに夢中になっているような気がしてしょうがない。そして少し前には兵庫県小野市(この恥ずかしい市の名前、よーく覚えておこう)では生活保護の不正受給者を見つけたら市に通報するのが市民の義務だという条例ができたそうだ。言うなれば排除すべき異なる物をみんなで一生懸命見つけましょうというキャンペーンだな。何度も書いてきたことだけど、これ、いじめの発想だよ。
良ければ、下のボタンを押してみてください。

にほんブログ村
- 関連記事
-
スポンサーサイト
trackbackURL:http://tatsuya1956.blog48.fc2.com/tb.php/1292-a0264c38