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ゴール600メートルまではすべてパーフェクトだったんだぜ。ところがよぉ、俺の前でとんでもないことが起きやがった。まえから4番目が落車なんてめったに体験できないぜ。普通はそんなまえで起きるはずねえんだけどよ。まあ、言ってもしょうがねえけどな。
マーク・レンショー

が転んだとき、俺には彼につっこむしか他に道がなかったんだぜ。でもってよぉ、自分が転ぶ準備だぜ。そのわずかな瞬間に、どうすりゃあ一番やさしく転べるかって頭がグルグルしたぜ。で、左側から転んで、ちょっと滑って、第二段階の準備をしたんだぜ。
仲間の優しくない激突で、すげえ痛かったぜ。どんぐらいたくさんの奴らが俺の上に降ってきて乗っかったのか、俺にはわからなかったぜ。なにしろ痛てえの何のって。俺の太股の上に自転車があって、その上にさらに他の奴らが乗っかってきたから、筋肉がどうかなりそうだったぜ。
ひでえコブが出来て、青あざになって、足を曲げることも出来ないぜ。明日のステージはどうなるか、ちょっと怪しいな。特に山岳コースだしな。明日の朝、ちょっと自転車に乗って、それからスタートするか考えるぜ。
残念だけど、落車のせいでステージ優勝のチャンスはなくなっちまったし、リーダージャージもなくなっちまった。ジャージはあまりダメージなかったけどな、バイクパンツはビリビリだぜ。ジャージのほうは背中にチェーンの跡がついただけだけどな。だけど、これぐらいなら俺の戦利品箪笥に飾っておけるぜ。
しかし恐ろしい落車だったぜ。ビデオを見てくれよな、どんなにひどいかわかるぜ。フェンスが将棋倒しになっちゃったからな。俺自身は、ホントにどこも壊れてなくて、早えとこ、この青タンが直ることを祈るぜ。擦り傷はたいしたことないからな。あと、鎖骨骨折したり怪我した仲間の回復も祈るぜ。
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しかし、みごとに団子になりましたね。最初に転けたレンショーとテオ・ボス

とヨナス・ファンヘネヒテン

の3人が鎖骨骨折の疑いだそうです。優勝したのはアイディス・クルオピス

という初めて聞く名前の選手でした。
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