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生活保護抑制??意味分からん

2013.01.17.00:00

うーん、きょうは大島渚について書きたかったんだけど、計画変更。

しかし、ぼくには意味が分からん。生活保護の基準額が低所得者の生活費を上回っているから、生活保護の支給水準を下げるっていうんだけど、こんな悪い冗談みたいな話、みんなどうして普通の顔して聞いていられるんだろう??

憲法25条にはこうある、「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」そして生活保護っていうのはこの憲法の条文の保障するためのものであるはずだ。だから、普通に考えたらこうなるはずだ。

現代日本の低所得者層の生活費は、憲法に基づいて保障された生活保護の基準より低いのだ。だからなんとかして低所得者層の所得レベルを底上げしなくてはならない。さもないと憲法違反だ。

ところが世の中にはこのような抑制案に諸手をあげて賛成する人達がたくさんいる。日本という国はほんとうに、想像力の枯渇した、憎しみと、ねたみと、ざまあみろの気持ちが蔓延する酷薄な国になってしまったらしい。まさにイジメは子供たちだけの話ではない。国のあり方がすでにイジメの構造を持っているとしか言いようがない。いじめられている人々が、自分よりももっと弱いものを見つけていじめる、というグロテスクな構造だ。

不正受給者がいる、っていうけど、ヴィキペディアで「生活保護の不正受給」を見れば書いてあるように、不正受給率は件数にして全体の1.8%、額にして0.38%。普通の神経の人ならこれを多いとは思わないだろう。こんなものよりもずっと問題な不正なんて世の中にいくらでも溢れている。これについては前に書いた。 →改めて、みんなどうかしてるよ

ことはこの国の「哲学」なのだ。国ってなんのためにあるのか、憲法に書かれたことをどう保障していくべきなのか、っていう国としての「哲学」なのだ。自分は生活保護などもらわない、と言って無関心でいるのは、この国の行く末に無関心であるのと同じだ。生活保護はこの国の国民にとって、最後の命綱なのだ。これはこの国の国民を守る「象徴」なのだ。もういちど、拙ブログのエピグラムを見てほしい。いまの日本の社会はこれとまったく逆の方向へ向かっていこうとしている。

「その社会の質は、最も弱き人がどう扱われるかによって決定される」(元ドイツ連邦副議長フォルマーの言葉)

----追記 2013,1/17,8:45

今朝の東京新聞によると、厚労省の発表では不正受給率は0.4%だそうだ。よく分からないんだけど、ヴィキの記事では「件数にして」という言葉に引っかかりを感じたんだけどね。この0.4%は受給者全体の人数のなかで、ということなのかな? それとも上にも書いた額のことなんだろうか? 

いずれにしても、以前に書いた比喩だけど、1000人の人が住んでいるビルにテロリストが4人いるからといって、ビルごと爆破するのが、人間のやることか? しかも、これを大マスコミが非難しないっていうのが理解できない。きっと、貧富の差をさらに広げ、貧しい人達に危険な仕事(たとえば原発作業、たとえば軍隊)をさせようというのが権力を持っている人達の思惑なんだろう。そして、それを日の丸を振って賛同する人達と大マスコミ。

上にも書いたように、国の哲学の問題なんだよ。日本という国を、誰でも安心して暮らしていける国にしよう、などとは露ほども思っていない連中が権力を握り、しかも、それに同調している人達がかなりたくさんいる、そしてそのことに無関心でいる人はもっとたくさんいるっていうことが問題なのだ。


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comment

アンコウ
ここまで想像力が欠如したさもしい国になってしまったのは、「自己責任」というおぞましい言葉がごく普通に口にされるようになった頃からでしょうか。昔も火事場泥棒はあったけど、オレオレ詐欺とか貧困ビジネスとかブラック企業というのが蔓延していて、たいしたニュースにもならなくなったのは21世紀になってからだと思ってます。ただ、徐々に浸透してきたんだろうね。なんとなく1990年頃の自転車のEPOのドーピングとかぶる気がしていますよ。それまでもドーピングはあったけど、劇的に効果がある薬が出たことで、勝てばなにしてもいい(=金を儲けるためなら老人や貧困者からぶんどったっていい)というわけでね。まあ、得意の牽強付会だけど。
2013.01.18 06:30
こばやし
今の世の中がいつからこうなってしまったのか、不覚にもわからないのですが、いじめ問題にしろ弱いものいじめにしろ、これは大人の問題がこどもに伝染しているでしょうね。総理大臣が平気で嘘をつく、「嘘をついても選挙に当選すればいい」「都合によって約束と正反対のことをしても良い」なんてのががまかり通り、政財界もマスコミも自分たちのお金にしか興味がなく、弱いもの、金のないものは虐げられて行くんじゃ、こどもだってそうしてもいいんだって思います。この生活保護の問題もまさにその通りだけど、その真っ当な意見がいまは通用しない時代です。
2013.01.17 14:07

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アンコウ

アンコウ
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あんけ・たつや。欧州ロードレースに興味を持ってすでに30年以上。主にドイツ人選手を応援。特に青田刈りにいそしむ。歳にも関わらず、あらゆる点ですごいミーハー。そのほか好きなものは、読書、音楽はバッハと友川カズキ、北方ルネサンス絵画、映画、阪神タイガース(村山、江夏以来ですが、強すぎないこと希望、弱すぎはもっと困るが)。北欧の社会民主主義に対する憧れ強し。家族構成は連れ合いと娘三人。

* 時々コメントが迷惑コメントとしてゴミ箱に入れられることがあるようです。承認待ちが表示されない場合は、ご面倒でも書き直しをお願いします。2017年8月3日記す(22年3月2日更新)

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