rsn の総括シリーズ、実はこれまで書かなかったけど、順位づけしているんですね。この順位づけっていうのが、去年も書いたと思うけど、レースの順位だけで数値化したものなので、私としてはこんなもので順位づけするなよ、っていう気分なんですけどね。たとえば三大ツールの総合では20位以内じゃないとポイントは付かないし、ステージに至っては7位以上じゃないとポイントにならない。というわけで、フレーリンガーなんかポイントゼロですよ。でもフレーリンガーのアルゴスでの役割を考えたら、こんなポイントが意味がないことがよくわかります。
むかし、東映フライヤーズに毒島(ぶすじま)という外野手がいて、通算安打数が2000本まであともう少しというところで引退したんですね。で、記者が、毒島さんもあとすこしで名球会入りできたのに、と言ったところ、毒島が即座に、いや、吉田(義男)さんが入れないような名球会なんて、意味がないですね、と答えたそうです。吉田の守備は伝説的なもので、その守備範囲の広さを数値化なんかできない。野球とはそういう数値化することで選手の価値を計るべきではない、ということを毒島は言いたかったんでしょう。
で、キッテルが6位で登場です 笑)
去年のネオプロ時代には17勝を挙げたのですが、今年は13勝。まあ、これだって凄いんですけどね。それに2月のエトワール・ド・ベッセージュから10月のミュンスター・ジロまで一年を通じて勝っていますからね。ただ、2月に3勝していますが、UV治療でドーピングの疑いを掛けられて、かなり辛らい時期を過ごしました。
UV血液治療ってドーピング??へ
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「この時期はとっても辛かった。いま思い出すだけでも、気持ちが高ぶる。ぼくはなにもやましいところはないと自信を持っていたのに、とつぜん疑われたんだ。とても落ち込んだよ。」
キッテル、確かに今シーズン13勝なんですが、ワールドツアーレースではエネコ・ツアーのステージ2勝だけなんですね。ただ、本人はスヘルデプレイスでの勝利のほうが強い印象を残しているようです。
「なによりもスヘルデプレイスの勝利だよ。ぼくの春の目標だったんだ。これで勢いがついたね。ひどい雨でとてもハードなレースだったけど、パーフェクトなラストだった。」
去年はブエルタでステージ勝利を挙げ、今年はツールで、と意気込んだところでしたが、胃腸炎と膝痛で全然駄目。アルゴスがツールに選ばれた理由はキッテルのスプリントだったはずなのに、まったく良いところがありませんでした。
「ツール・ド・フランスはぼくにはとてもハードだった。ついていくだけでもリミット一杯で走っていたからね。結局大いなる野望はあっという間におじゃんだった。夢が破れ、リタイアしなければならなくなったときには、むちゃくちゃな敗北感しか感じられなかった。」
2013年も、キッテルの目標はツールでのステージ優勝になるんでしょうけど、今度はデーゲンコルプも出るでしょう。まあ、この二人仲も良いらしいし、スプリンターと言ってもタイプが違うから、どっちが狙うかでもめることはないんでしょうけど。
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