
本日早朝の富士山。
UCI(国際自転車競技連合)はこれまでも、どうも怪しげな感じを抱かされることの多かった自転車競技の統括団体ですが、少し前に会長のマッケイドが言い放った言葉に唖然としました。つまり彼は、アームストロング事件解明のために、自らとアームストロングのドーピングについて詳しく告白したフロイド・ランディスとタイラー・ハミルトンを「下劣な奴らだ」と罵ったんですね。
「ハミルトンとランディスがヒーローだって?とんでもない。奴らは下劣な奴らだ。奴らが行ったことすべては、このスポーツにとって有害だ。」
いや、さすがにこれにはびっくり。当然あちこちから批判の声が上がりました。
世界アンチドーピング機構 WADAの元会長リチャード・パウンドも、マッケイドがアームストロング事件で重い口を開いてくれた証人に対して、こんな批判をするなんて、マッケイドはこれで何が言いたいんだ、と批判。
特に90年前後にツール3勝のグレッグ・レモンの批判はかなり過激です。
グレッグ・レモン「自転車競技の歴史で未だかつてこれほど権力が乱用されたことはない。会長がもし自転車競技を愛しているなら、即刻辞任すべきだ。もし自転車競技を愛していないのなら、どうぞその職に居座り続けるが良い。思うに、マッケイドとその前任者のフェルブリュッヘンはこのスポーツにはびこる汚職を代表する人物だ。自転車競技の問題はドーピングじゃなく汚職だよ。彼らは汚職という言葉そのものを体現している。」
ここで汚職と言っているのは日本でも翻訳されている「ラフ・ライド」の著者ポール・キメイジがレキップ紙とのインタビューで、マッケイドと前任のフェルブリュッヘンは賄賂をもらっていると発言したんですね。二人はキメイジを名誉毀損で訴えて、12月にはその裁判が行われるそうですが、キメイジを支持する人達の募金活動(これにはレモンも参加)が活発で、キメイジはおかげで弁護士費用をそこから捻出できそうなんだそうです。
良ければ、下のボタンを押してみてください。

にほんブログ村
- 関連記事
-
スポンサーサイト
trackbackURL:http://tatsuya1956.blog48.fc2.com/tb.php/1107-520f4fb8