人々はこんな新聞記事の文章を読んで吐き気を感じないんだろうか?絞首刑は残虐だという議論があることから、法務省が死刑執行方法を検討するという記事のことだ。
「日本では、1883年に新聞で『頭部が部分的に切断された』と報じられた例がある。法務省は『死刑囚の身長や体重を考慮してロープを必要な長さにしており、現在では切断はあり得ない』と説明する。」
なにが吐き気を催すかって、人の「身長や体重を考慮して」ロープの長さを決めているという文言だ。人をいかに殺すか、その際、いかにすれば首が切断されることなく、うまい案配に殺すことができるか、それを一生懸命考えている人がどこかにいるということだ。なんていうグロテスクな想像力だろう。まるで、ナチスがどうすればいちばん効率よくユダヤ人を抹殺できるかを真剣に考えたっていう話を思い出させる話じゃない?
日本では死刑を廃止すべきでないという人が85%ぐらいいるそうだ。ただ、僕の印象ではそのうちの半分以上の人は、マスコミのあおりをもろに受けているような気がする。前にも書いたけど、マスコミは犯人がどれほど悪党かを述べることに血道を上げている。TVも容疑者がいかにも悪そうに見える瞬間をカメラに収めようとする。こういうマスコミの情報を素直に信じる人たちが、やっぱり悪い奴がいるんだから死刑は必要だよね、と言っているんじゃないだろうか。だからこそ、ぜひそういう人たちに聞いてみたい、いま、実際に死刑が実行されている国は大国ではアメリカの一部の州と中国だけで、あとは北朝鮮やベラルーシみたいな独裁国やアフリカの一部、そしてイスラムの国々ぐらいだってことをどう考えるんだろう?
大分むかし、日本には死んでお詫びするという文化がありますと言った女性法務大臣がいたが、責任ある立場の人間が思いつきでいうなよな、そんな文化ありゃしないよ。きっと切腹のことでも連想しているんだろうけど、武士だけで(しかもありゃあ形式的なものに過ぎなかったんだろうし)町人や農民には切腹は禁止されていたそうだし、死んでお詫びしないのは終戦時の責任者達や今回の原発事故ではっきりしてる。
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