
昭和15、6年のサイパン島を舞台にした連作ミステリーで、当時の南国の島のリアリティがなかなかにここち良いです。主人公は喘息持ちで妻と幼い息子を日本に置いたまま、海軍の防諜スパイとなった元教師。
ただ、スパイとしてのハラハラ感は薄いし、ミステリーとして謎解きの部分も、僕としては今ひとつ面白くなかった。それに、最後の章はいらなかったと思う。でもエンターテインメントとしては、どうしてもあの最後が必要なんだろうなぁ。ただ、なんか一本筋が決まっていて、そのまま上を一直線に進んでいるような感じがしてね。結末は読者に任せて欲しかったなあ、と思うんだよね。作者は結末をつけなくていいと。。。
と文句をつけながら、上に書いたような当時の時代の雰囲気や、海軍と陸軍の反目や、南国のリアリティがものすごく感じられて、読んでいてとても楽しかった。
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