
岩波ブックレットだから100ページちょっとだけど、ものすごい情報量。マーカー片手にゆっくり読んだけど、各ページが真っ黄っ黄になった 笑)
要するに歴史を研究するとはこういうふうに事実関係と、それに対する先人たちが行ってきた様々な議論を踏まえて、現在から語ることなんだというのがわかる。
ネットの中に匿名で出回る歴史の改竄は、事実のうち自分の信じたい一部分だけを抜き出し、先人たちがどのような議論を重ねてきたかを知ろうともせず、自分のカルトな信仰を語っているに過ぎないのである。
(
以前、こうした先人たちが行ってきた証言や研究に対するリスペクトを教養というのだと書いたことがあるけど、歴史改竄を語る連中は本当に無教養の極みだと思う。)
この本でも取り上げられているけど、ネットで、ヒトラーが小さな少女を笑顔でハグしている写真をつけて、ヒトラーも優しいおじさんという一面があったと称して、ヒトラーの好感度を上げようとするコメントが出回っているのを、僕も見たことがある。
拙ブログで何度も言ってきたことだけど、この世の中には、99.9999% の普通の人と、0.0001% の悪党がいるわけじゃない。拙ブログのモットーの漱石の言葉のように、普通の人がとんでもない悪をなせる、それが人間なんだと思う。自分だって時代と場所と様々な要因と巡り合わせがあれば、ヒトラーになりうると考えるべきなんだと思う。
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