今回は写真がいっぱい。あちこちのサイトから無断で借りてきました 笑)クレーム来れば(来ないって)消します。
バイシクル・クラブが創刊された当時、ペダルが地面と平行になった時に前の足の膝のお皿の内側からまっすぐ下に下ろすとペダルの中心になるのが基本、というような記事を読んだことがありました。僕の自転車の乗り方はこれが基本。僕にとっての理想のフォームってこんな感じ。

これは
ディートリヒ・トゥーラォ、多分1980年前後だと思います。思いっきりお尻を後ろに引いて、手を前に伸ばす感じで、ってまあ胴長短足の私にはとても無理な姿勢でしたが 笑) ただ、当時の選手たちはみんなこんなフォームだったんですよ。

これはおそらくパリ〜ルーベのフィル・アンダーソン。自転車がまだラーレーだから、1985 年のドロドロの時かな? これなんか膝の先より前にペダルの中心がありますね。重いギアを上死点から前に向かって押しつけるように踏み込んでいる感じでしょうか。

これはサロンニ。ペダルは水平より少し踏み込んでますが、踵が下がってますから、やっぱり前に押し付けるように踏み込んでいる感じです。

ショーン・ケリー、この写真はたぶんブエルタのTTではないかと思います。この選手は集団の中でも結構上体が立った感じで、前乗りの方なのかなと思ったんですが、膝のお皿の内側から垂直に下ろしていくとペダルの中心というのがわかると思います。

イノーもTTのシーンではないでしょうか。ちょっと角度が斜めかもしれないけど、膝より前にペダルの中心が来ているように見えます。最初のトゥーラォ以外はみんなハンドルを引いてお尻でサドルを抑え込み、重いギアを思い切り前に踏みつけるようなフォームです。
もう少し遡るとこれはメルクス。

これもかなりスピードが上がっている感じで水平より少し踏み込んでいますが、それでも膝の先がペダルの中心ぐらいですかね。

さらに遡って、当時最も美しいフォームと言われたアンクティルです。TTの写真でしょう。決して踵がつま先よりも下がらなかったと言われているので、この人の場合は前に押し付けるという感じではありません。特にこの写真はインナーに入っているように見えるので少し登りなんでしょうか? サドルの後ろ側の出方も、だいぶ前乗りのように見えます。でも、なんだかんだ言ってもやっぱり膝とペダルの中心の位置関係は他の選手たちと同じです。
そういえば、少し前のコンタドールなんかも、TTではお尻がサドルの前の方に徐々に移動していくと、ピョコンと後ろへお尻を移動させるカワいい乗り方をしていました 笑)たぶん2010年ごろまではお尻をサドルの後ろに引いて乗るのが常識だったんでしょうか?

2000年台のコンタドールですが、やはり膝とペダルの中心の位置関係は昔のタイプですね。
それが最近の選手たちはこうなります。

ヴァウト・ファン・アールトですが、集団の中でリラックスしているのでしょうね。自転車も随分変わりましたが、最初のトゥーラォと比べると、お尻がかなり前にあって、膝とペダルの中心ラインもだいぶ前乗りです。

これはログリッチ。まだペダルは水平ではありませんが、どうかんがえても膝のおさらというより真ん中、もしかしたら膝の後ろ側の垂線がペダルの中心になりそうです。

MVDP が高速で逃げているところだと思います。真横ではないけど、やっぱりかなり前乗りですね。

私の贔屓のレンナルト・ケムナも、これはちょっと下りじゃないかと思えますが、やっぱり前乗りです。
これが登りになるともっと顕著です。

伝説のファウスト・コッピの登りのフォーム。ケーブルカーのように一定のペースでペダルを回していったと言われていますが、やはり踵が落ちてますね。前に向かって踏んでいる感じでしょうか。

ここは絶対パンターニが必要と思って探したら、上りのパンターニってダンシングが多くて、なかなかシッティングの横向きペダル水平の写真が見つかりませんでしたが、これなんかは完全に後ろ乗りですね。

インドゥラインも角度がちょっとアレですが、膝とペダルの位置は明瞭。

これはウルリッヒです。まあ、ある意味、昔の後ろ乗りだった時代は重いギアをガシガシ踏むって言うので、ペダルを前に向けて押し付けるように踏んでいたから自然後ろ乗りになったのでしょうか?

これはポガちゃん。前乗りです。昔に比べてギアがむちゃくちゃ軽くなってるっていうのも原因かな。

これはヴィンゲゴールですが、これは比較的膝とペダルの中心の位置関係が昔風に見えますけど、それでもやっぱり前乗りですね。
今ではもうTTポジションで前乗りになるのは当たり前なんでしょう。

ガンナですね。ほとんどダンシングしている時の手と足とお尻の位置みたいです。昔トライアスロンがブームになった時、トライアスロンモデルと称して、やたらとシート角度が立った自転車が出てきて、それに乗っている選手たちがなんかものすごい違和感、もっとはっきりいえば、格好悪いと思ったものでしたが、今はこれぐらいが基本でしょうか。力感はあるけど、フォームとしてはあまり好きではないかなぁ 笑)
でも、軽いギアを高回転で、の元祖アームストロングのTTポジションは思ったほど前乗りではありません。

もう少し前になると、同じくTTスペシャリストのアレックス・ツュッレなんかは、TTポジションでも普通に膝とペダル中心のラインは昔の原則のままですね。

全体的に前乗りになっているのはギアが軽くなり、高回転のペダリングが基本になったためなんでしょうね。私なんかの感覚では前乗りって危ないような気がしますけどね。急ブレーキかけたら前にツンのめりそうな不安があります。
というわけで、私としてはいまだに最初のトゥーラォのフォームが理想です 笑)
よければ、下の各ボタンをポチッとお願いします(まあ、大した意味ないですので、ポチッとしなくても構いません。おまじないみたいなもんです 笑)

にほんブログ村
- 関連記事
-
スポンサーサイト