
すでに
この本の「1」の方は半年ほど前に書いた。まあ山上容疑者との個人的な接点はともかく、統一教会と自民党の関係についてこれまで以上に新しいことは書いてないけど、鈴木エイトのバランス感覚や冷静さが良くわかる。信者個人個人を被害者として扱い、批判することはない。一方で自民党の対応や言い逃れする議員に対する批判は鋭い。
「数々の社会問題を起こしてきた悪質な団体が、政治家との癒着によって、規制や摘発を免れてきたのが、この国の実情なのだ。」(p.208)
「保身や政治的や真のために反社会的な宗教団体までをも利用し、その関係性を追求された途端に「知らぬ存ぜぬ」を決め込んで頬被り。私利私欲のため保身しか考えていない恥知らずな政治家たちの姿を私たち国民は目の当たりにした。だが、依然として追求を受けていない大物政治家も複数存在する。」(p.211)
僕はあの頃、TVでそれほど追いかけていたわけではなかったんだけど、この人の顔は随分みたような気がしていた。でも、この本によると、この人がTVに出るようになるまでには、ずいぶんいろいろあったのね。
しかし、以前からここにも書いてきて、繰り返しになるけど、北朝鮮のミサイルによる脅威を煽り、増税して防衛費を上げろという連中が、北朝鮮にミサイル製造資金を融資していた統一教会と共存共栄の関係だったとか、2世信者をツアーでソウルへ連れて行き、従軍慰安婦や徴用工へ謝罪して日本大使館で安倍政権へ謝罪を迫りながら、日本では、おそらく安倍の指示で、安倍政権を支持する保守派学生グループに街宣やデモをやらせる。
もう完全にイカレてるとしか言いようがない。
この本では山上容疑者を、もちろん英雄視するわけではない。統一教会による被害者として扱い、被害者に犯罪を犯させてしまったという視点で語るとともに、「安倍と教団との関係性は単なる山上被告の「思い込み」や「勘違い」ではなかったという”事実”は繰り返し提示していく必要がある」(p. 179)と強調される。
結局、江川昭子との対談でも語られているが、オウムという桁外れのカルト教団による大事件があったにも関わらず、(おそらく、そこには創価学会=公明党への配慮もあったんだろうけど)その検証を後世に反映させることはできなかった。同時に知っていながら知らないふりをしてきたマスコミの姿は、昨今のジャニーズ問題にも通じるわけだ。
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