先日紹介した「ごまかさないクラシック音楽」に教えられたんだけど、旧ソ連には「無葛藤理論」なるものがあったんだそうだ。調べてみると、当初は文学理論・芸術理論としてはじまったそうだけど、後々には社会全体の見方となっていった。
つまり「葛藤があるということは、まだ矛盾があるということになってしまう。ソ連はすでに葛藤を克服して、ユートピアを実現しているのだから、『無葛藤』だと。」西側には「貧乏人がいて苦しんで葛藤しているようだけど」ソ連は「すでにユートピアを達成しているのだから、みんなニコニコしている。」(「ごまかさないクラシック音楽」p.310-311)
おかげでソ連のモスクワ音楽院の教授はこう言ったそうだ。「皆さんがこの国で作曲家として生きていくために、どうしたらいいか。それは皆さんが書きたいと思う音楽を書かないようにすることです。」(同p.310)
今の日本を見ていると、権力者たちが、そしてそれに追従するホシュを自称する連中が目指しているのは「無葛藤国」日本だってのがわかる。
昨日の続きだけど、関東大震災時に差別意識に駆られて起きた大虐殺事件や南京事件の歴史を改竄、隠蔽したがる人たちが目指しているのは、ソ連の「無葛藤理論」だ。北朝鮮のマスゲームのように、みんなが無葛藤でニコニコしている世界だ。
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