
rsn で毎年恒例のドイツ語圏選手たちの総括シリーズ。これをもとにして、気になる選手をピックアップして今シーズンを振り返ってみましょう。まずペストルベルガーです。この選手はもう拙ブログではこれしか書きませんが、2017年のジロの最初のステージで、ラスト1キロ、スプリンターの発射台として戦闘に出たら、そのまま1キロ逃げ切って、昔のティエリー・マリーとかイェレ・ネイダムみたいな、スプリンターを嘲笑うような勝ち方をして、強烈な印象を与えたんですがね。
その後どんどん勝つかと思ったら、去年のクリテリウム・ドゥフィネの1勝のみで、どうもパッとしません。今シーズンは活躍するどころかコロナに3回かかって、さらに脳震盪。ある意味最悪なシーズンと言えそうです。
「言い訳にはしたくないけど、去年の11月にコロナ陽性、12月にまた陽性。おかげでシーズン開始はうまくなかったね。その後、心筋梗塞の兆候があってトレーニングができなかった。12月に3週間も何もしなかったんだから、最悪だよ。」
マヨルカ島でのトレーニングキャンプは練習なしで参加したため、マヨルカ・チャレンジは4レース中2つのリタイア。2月中旬のアルガルヴェ一周でようやく走れるようになったとは言え、基礎的な体力に不安があり、春のベルギークラシックは出場レースの半分以上リタイア。挙句に「ドヴァルス・ドール・フラーンデレンで落車して脳震盪で、1ヶ月以上レースに出られず。
それでもツール・ド・フランスを目指して5月中旬にツール・ド・ハンガリー、6月前半にクリテリウム・デュ・ドゥフィネを走ったんですが、パッとした成績は挙げられませんでした。本人は後者のレースについて、こんなことを言ってます。
「去年は強かったからね。4日間黄色いマイヨをキープしたからね。だからみんなそれを思い出して、僕を逃げさせてくれなかったし、一方で僕と一緒に逃げたがった。こんな状況だと何もできないよ。」
オーストリア選手権ではボーラが圧勝して、最後は形のみ3位に入りましたが、結果、ツールの切符は手にできず。
「あの前に3週間高地トレーニングに出て調子が上がっていただけに、仕方はないとは思ったけど、ちょっと悔しかったよ。正直に言えばモチベーションに穴があいたね。去年の10月から、今年のツールを目指すようにとチームとも確認し合っていた。でもチームの決断はしょうがないよ。」
結局グランツールにはどれにも出られませんでしたからね。本人も、ボーラを離れる理由の一つに挙げているそうです。来年はバイクエクスチェンジへ移籍です。ズデネク・スティバル、マイケル・マシューズがエース格で、まずは春先のクラシックを狙いに行くことになるのでしょう。
「パリ〜ルーベはどうかわからない。あのレースのためには、僕はたぶんちょっと体が小さいし軽量だからね。むしろ、マシューズとアルデンヌクラシックにフォーカスしてみたいね。あのレースは一度しか走ってないけど、面白かったからね。その前はカタロニアへ行くので、準クラシックは出ないと思う。でもドヴァルス・ドーアとE3ハレルベケとロンデ・ファン・フラーンデレンはまた出ると思う。」
くどいけど、グランツールのステージ優勝を狙える潜在力はあると思うので、どこかで派手に勝って欲しいところです。
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