ドイツの公共放送連盟(ARD)は、日本とシステムは違うけど、むりやり日本に当てはめればNHKです。そこの
ターゲスシャウというウィキペディアにも載っている由緒正しい報道番組のHPで次のような、しごくまっとうな記事が載っていたのでご紹介します。
元記事はこちら。
https://www.tagesschau.de/ausland/asien/abe-portraet-101.htmlちなみに、このARDもターゲスシャウも、別に取り立てて左寄りというわけではありません。
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安倍晋三追悼
日本を作った黒幕
2022年7月8日11時52分(ドイツ時間)
カトリーン・エルトマン ARD 東京日本の長期政権を担った安倍首相は国を右傾化させた。彼はまた平和憲法に対しても怖気付くことはなかった。西側では彼は「アベノミクス」によって知られた。「がんばろう、がんばろう」2006年、安倍晋三は叫んだ。このとき、この自由民主党の政治家は日本の首相に初めて就任したのだ。首相就任は一回だけではなかった。この右翼保守派の政治家はこの国の形を作ることになる。「私は美しい国を作るために組閣しました」と安倍は言った。だが1回目はそんなものは何も作れなかった。選挙で苦い敗北を期した後、既に一年後には退陣を余儀なくされた。
2012年、福島の3つの原発カタストロフィーとアンラッキーな民主党のおかげで、安倍は首相としてカムバックした。彼はいわゆるアベノミクスという経済改革を約束し、それによって世界第3位の経済大国としての地位を保障し、1億2千6百万の日本人により良い生活をもたらすはずだった。
トランプ政権下で最初の外国人ゲスト彼の政権下で国は右傾化した。彼は安全保障政策を変更し、USAとの同盟関係を強化した。アメリカ大統領選挙でドナルド・トランプの勝利後、彼はホワイトハウスの最初の外国人ゲストになり、この二人の政治家は一緒にゴルフに興じた。
日本国内では安倍と、場合によっては彼の妻もさまざまなスキャンダルに巻き込まれた。しかし、圧倒的な証拠にも関わらず、彼は逃げ切った。彼に対する抗議や辞任要求もあった。しかし安倍にはいつでもよい人脈があって、裏から手を回した。こうして彼は職を維持し、それどころか再選もされた。
「私たちは過去5回の選挙で勝ったし、安定した経済的な土台を築くための信任をいただいた。その経済的な土台を築ければ、誰もがまともな職に就くとともに、日本は外交でも立派な国になる」と、2018年安部は自信たっぷりに語った。
彼はメルケル、プーチン、習近平と会談し、それぞれと握手したが、それ以上にはならなかった。ロシアの大統領からは日本が領有権を主張する北方領土のうちの2島をロシアから返してもらえると期待した。安倍はそれが実現すると思っていたようだが、プーチンに冷たくあしらわれた。
日本の軍事への投資最初から安倍が欲していたのは何より一つのことだった。日本の武装化である。国防費は年々増加していった。そして平和憲法の廃止を計画し、「今新政権の成立と共に、わたしたちは自由民主党として、憲法変更に関する議論を精力的に行なっていきたい」と2019年には宣言した。
そもそも、一年後にはオリンピックが行われるはずだった。コロナの感染者数が日本でも増え、当時の安倍首相は大会にしがみついたが、結局もうどうしようもなくなった。そして、「IOCのバッハ会長が私の提案を受け入れてくれた。オリンピックとパラリンピックを2021年の夏まで延期することにする」と、自分の考えであるかのように宣伝した。
こうしてコロナによる例外的状況が宣言された。そして安倍は、公式には健康上の理由から、職を辞することになった。しかし、彼は死ぬまで裏で影響力を行使したのである。
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発信の日時を見れば、安倍が死んだという公式発表から2時間足らずの記事ですから、少々荒っぽいかな、とは思いますが、日本のマスコミよりはずっとまともな記事だと思いますが、どうでしょう? (公平を記すために書いておきますが、ウクライナ戦争の影響でドイツも軍事費を倍増しようとしています。そして原発も再稼働の動議が出ましたが、こちらは否定されました。)
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