パリ〜ニースは初日にして決まっちゃいましたかねぇ。去年もそうだけど、過去最終日に劇的な結末というのが多かったこのレースですが、今年はこれで決まっちゃったという感じ。ログリッチかな。
拙ブログ開始時から、一番応援していたし、一番気にしていた選手がドミニク・ネルツだった。と言っても、この選手の名前を知ってる人がいたら、かなりおかしい 笑) 拙ブログを昔から見ていてくださった方なら、肩入れの仕方が尋常じゃないと呆れていたのかもしれない 苦笑) まあ、詳しくは自転車のサブカテゴリーにネルツがあるので、それで見てほしいけど。。。
19歳でデーゲンコルプを破ってアンダー23のドイツチャンピオンになり、20歳で当時のミルラムでプロデビュー。その後サガンのいたリクイガスに移り、さらにBMCでステージレーサーとしての才能を伸ばして、ついにボーラのエース格でツールにも出場するも、27歳で引退。ステージレーサーとして、まさにこれからというところでした。個人的にはツールのトップ10には間違いなく入れた才能だったんじゃないかと思っていたんだけどねぇ。それになにより顔が日本人好みの美形だったから、表彰台に登ったらきっと日本でも人気が出ると思ってたんだけど。。。
引退がはっきりした時は、ほんとショックだったなぁ。。。なにしろ拙ブログではデビュー直後から追っかけてましたから 笑)
あれからもう5年かな? そのドミニク・ネルツ、どうしているのかなぁ、と思っていたらシェフになってました。
https://www.swr.de/sport/mehr-sport/radsport/ehemals-magersuechtiger-radsportler-dominik-nerz-ist-jetzt-koch-100.htmlにあった映像を大雑把にご紹介。
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ネルツ 「何か色々と新しいものを提供することが大切なんだ。何が可能で、何が不可能か、その限界を少しずつ探っていくことが大切なんだよ。その点ではスポーツと似てるかもしれないね。」
プロ自転車選手としても料理人としても大変なことは同じ。
ネルツ 「(厨房に)毎日10時間とか12時間とか立っている時に気がつくんだ。僕がずっとやってきたスポーツをすること。それがもう必要ないんだんってことにね。こんなこと、僕の人生の中ではあり得なかったことだよ。」
ドミニク・ネルツは才能も野心もあったし、結果も残した。プロ選手としてイタリアのトップチームリクイガスと契約し、2012年にツール・ド・フランスの出場という夢を果たす。アシストとしてパリまで完走した後、2015年、キャプテンとしてボーラ・アルゴンに移籍し、ツールでトップ10を目指して、新たな目標とモチベーションを獲得した。そして体重を軽くすればそれだけ良いのだという考えに取り憑かれてしまう。
ネルツ 「良い成績を得るためには、それなりの身体にしなければならない。それが深みにハマって拒食症になってしまった。いつからそうなったかは正確にはわからないけど、最後の2年ぐらいはもうこのままでは持たないってわかったんだ。」
ガリガリに痩せて、力も出ず、度重なる落車もあり、肉体的にも精神的にも終わってしまった。27歳でキャリア終了。彼は偶然、新たな情熱を自分のレストランで見つけることになった。彼の母ウルリケと共同で開いたのである。かつての拒食症のドミニクはこの間に料理が楽しくなったのである。
ネルツ 「厨房では常に何か口にしなければならないよね。お客さまに提供するものは自分でも味わってみなくちゃならないから。こうして、僕は再び普通の食生活ができるようになった。食事をすることがまた楽しめるようになったんだ。」
ネルツ 「お客さまに喜んでもらいたいんだ。厨房までお客様の美味しかったと言う声が届くと、とても満足できる。」
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このレストラン、Fein 7 Stuonobach という名称で、GoogleMap で探すとボーデン湖畔のオーストリアに入ったところにありますね。郷土料理を洗練させ、少しだけアジア風にアレンジしてるそうです。
映像では言ってませんが、記事によれば、辞めた直後は見るのが辛かった自転車レースのTVも、今では楽しめるようになったそうです。また、サイクリングはするのかという質問に、乗りたくなればマウンテンバイクに乗ってる。本当に気持ちの良いサイクリングだし、もういいやと思ったら30分で切り上げるよ、とのこと。
他にもこんなことも言ってますね。「スピードが必要なのはレストランで調理する時と食事を提供するときだけだ。新しい仕事は大変だけど楽しい。まだ未熟だけどクリエイティブな料理人になりたいよ。コンクールに出るつもりはないし、星がいくつなんてことにもこだわるつもりはない。楽しいから料理をしているのさ。」
まあ、散々レースで結果を求められたから、今は競争はもうたくさんということでしょうか。でも、髪と髭を伸ばしてだいぶワイルドになった感じですが、どこか寂しそうなのは見ている方の思い入れなのかな。
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