
この頃の新聞に至っては、。。。全然社会を無視して、時の政府の反射鏡たらんとしている。輿論(よろん)を代表せずして、政府の提灯(ちょうちん)を持っているだけである。」
今日の東京新聞野社説は、有名な桐生悠々というジャーナリストの話です。太平洋戦争が始まる直前に亡くなっていますが、戦前の防空大演習を批判して新聞社を退社させられます。数年前に安倍が北朝鮮からのミサイルで J アラートなんて言ってサイレン鳴らして危機感を煽った時にもちょくちょく引用されていました。いずれにしてもその10年以上後に、本当に東京が米軍に空襲された時、桐生悠々が言ったことの正しさが証明されたわけです。
原子力資料情報室代表で脱原発を唱え続け、特に地震の際の原発の危険性を訴えていた高木仁三郎氏のことも連想します。この人もその主張が正しかったことがわかったときにはすでに亡くなって10年以上経っていました。
最初に引用した言葉は戦争に向かう(日中戦争はすでに始まっている)時代に発せられたから、特別な言葉のような気がしますが、実はそうではなく、平和な時代にあっても、ジャーナリズムの在り方を語っているのだと思います。どんな人たちが政権についていても、ジャーナリズムは政府の提灯を持つだけではダメだ、反権力たれ! と主張しているわけでしょう。
でも問題は新聞以上にTVです。FBでどなたかが書いてらしたけど、昭和の時代にはTVで野球中継といえば読売ジャイアンツ戦だけでした(関西地区は違ったのかもしれませんが)。当然のように日本中ジャイアンツファンばかり。たまに僕のようなへそ曲がりがいても、他のチームの試合などジャイアンツ戦にどうでもいいように挟まれる速報でしか知ることができませんでした。
これからしばらくは TV は自民党の総裁選で一色になるのでしょう。そして衆議院選になだれこみ、日本は全く変わらない。いや、さらに悪くなる可能性だって高いでしょう。誰が首相になったって、自民党の議員である限り、一般国民のことなど気にしないでしょう。
対中国では自民じゃなきゃと言っている人もいますが、どこ見てるんですかね? IR 汚職で懲役刑の判決が出た秋元なにがしが賄賂をもらった相手は中国企業ですよ?! 一部の人間が得する「利権」のためなら、相手がアメリカだろうが中国だろうが、日本を切り売りしても構わないのが自民党でしょう。
野球の応援は気分の問題ですが、政治は自分に直結する問題なんだから、どこかのチームのファンのような気分で選挙を見ないでほしいところです。
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