
昭和の時代に購入したポケットスコア。当時240円でした。
我が家にはこういうポケットスコアがまだたくさんあります。いや、正直言って楽譜なんか読めません 笑)楽器も演奏できません 苦笑)ただ、まあ、追いかけるぐらいはできるので、若い頃にはレコード聴きながら楽譜を追いかけたわけです。特にこのような声楽曲なら歌詞追いかけてればいいわけで ムニャムニャ。
というわけで、表題の曲です。ソプラノが歌い出す最初のところも写真出しておきます。写真クリックすれば大きくなるはずです。

これってどこで息継ぎすればいいの!! っていう曲です。バッハって当時の楽器のメカニズムや演奏の技術から、まず無理だろうというようなパッセージが時々出てくるそうです。ラッパなんかでもバルブなしのバッハの時代には絶対ムリ〜というところがあって、それをバッハは織り込み済み、意図的にやったのだそうです。つまり演奏が崩れるわけですが、そこに歌詞で「異教徒」なんていう言葉を合わせたりしていたわけです。
だからモダン楽器だと楽譜通りに演奏できてしまうわけで、それではバッハの意図とは違うと。。。
で、人の声もそうです。この曲は1715年ワイマールの王宮礼拝堂で礼拝のために演奏されたそうで、当時は声変わり前の少年が歌ったのでしょうが、果たしてこんな無茶苦茶な曲をまともに歌えたのでしょうかね 苦笑)
というわけで、この曲、いろんな人のを聞き比べると面白いです。
僕は最初にモダン楽器のリヒター指揮のエディット・マティスのレコードで聞いたんですが、このゆっくりしたテンポと、はっきりわかる息継ぎのタイミングで、一瞬曲が止まるような、なんか変な眩暈感を感じたものでした。
このカール・リヒターという人は50代で亡くなってしまいましたが、古楽器(ピリオド楽器と呼ぶようです)全盛の現在でもなかなか乗り越えられない伝説の人です。
その後古楽器(ピリオド楽器)のアーノンクール/レオンハルトの全曲録音盤(これもレコードでした)では、ボーイソプラノが、やっぱりマティスに比べると不安定な感じでやっぱり止まりそう。
その後21世紀に入り、トン・コープマンのバルバラ・シュリックを聞いて、テンポもかなり速いんだけどどこで息継ぎしてるのって歌い方にショックを受けました。もしかして歌いながら鼻から呼吸してない? って思ったぐらい 笑)
さらに鈴木雅明とBCJでイングリット・シュミートヒューゼンの奴はもっとさらに進化してて、どこで息継ぎしているのかまるでわかりません。まあ、録音だから何度もやり直しているのでしょうが。
バッハの想定を超えてるでしょうね。一方でバッハって遺作のフーガの技法が楽器指定なしなので、実際に演奏されることを考えず、頭の中で鳴る音楽を追求したのだという人もいるようですから、バッハも喜んでいるのかもしれません。
他にも YouTube にはいくつもアップされてます。どこで息継ぎしているかに注目して聞いてみると面白いです 笑) まあ、カンタータの聞き方としては、完全に邪道でしょうけど 笑)
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